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新しい歴史教科書をつくる会埼玉支部の通信
古くからの友人である篠原寿一さんから折に触れて表記の通信が届きます。先月は歴史・公民教科書の採択が終了したという記事でした。篠原さんは、7月10日の蓮田市教育委員会、第23共同採択区の合同採択会議、横浜市教育委員会の採択会議を実際に傍聴されて... -
南北朝正閏問題に学ぶ 6
文科省国定教科書が南北朝を並立のかたちで記述したことへの代表的な批判は次のようなものです。 「水戸義公(光圀)以来確定したる史論にもかかわらず、国定歴史教科書は、三上、喜田両博士の意見により、ことさらに、南北朝を対立して、その正閏を定めず... -
南北朝正閏問題に学ぶ 5
後醍醐天皇の建武の中興は長くは続かなかった。足利尊氏が反旗を翻して室町幕府を建てたからだ。後醍醐天皇はこれを見て三種の神器を持ち出して吉野に入った。これが南朝と呼ばれた。尊氏は反後醍醐天皇派の皇族を担いで即位していただいき、征夷大将軍と... -
南北朝正閏問題から学ぶ 4
【注】いろいろあって?ちょっと間が空いてしまいました。それと井沢元彦『逆説の日本史28(大正時代)』が夏に出ていたのに気づきそれがなんと南北朝正閏論でした。このシリーズも好きだったので参考にしようと読んでいました。写真はP9の年表を拝借しまし... -
神戸の小山先生の実践報告(平安時代まで)
このブログではもうおなじみの小山和志先生が、今年も学年の全クラスで「日本が好きになる!歴史全授業」を追試実践しています。夏までのレポートが届きましたので紹介します。(facebookの投稿をお許しを得て転載します) たいへん価値ある資料ですのでた... -
南北朝正閏問題から学ぶ 3
なかなか伝わりずらいことをやっています。「皇国史観」とか「皇国史観教育」というと、一方には、よかったしそれがなくなったから戦後教育はダメになったんだという意見があり、他方ではそれが軍国主義教育そのものであり国民を戦争に駆り立てた元凶だと... -
南北朝正閏問題から学ぶ 2
第一期・第二期ともに国定教科書「日本歴史」の執筆者は文部省の喜田貞吉、監修は三上参次帝国大学文学部助教授だった。今回はこの二人が「南北朝に軽重をつけない記述にしたのはなぜか」について書いてみたい。 国定の前の検定教科書の大半が「南朝正統論... -
濵田和彦先生の追試報告
◆友人の濵田先生(横浜)が、追試報告を送ってくださいました。学年99人のこどもたちに懇切な指導をされたことが伝わり感激しました。ぜひ読んでください。また子供たちの学習感想文を20通ほどコピーして送ってくれましたのでこれも載せてあります。こちらも... -
南北朝正閏問題から学ぶ 1
このテーマは再論になりますが前回はまだ全体像がよく呑み込めていなかったのでもう一度やってみます。千葉功『南北朝正閏問題 歴史をめぐる明治末の政争』(筑摩選書)という実証的な研究が出たおかげでいろんなことが解けてきました。山県有朋はほとんど... -
生きのびし兵も傘寿や開戦日(もとじ)
地元の護国神社にお参りして、大東亜戦争の戦没者を追悼し、平和を祈念してきました。大宮公園です。式典の準備がされていて、街宣車が2台とまっていました。 でも今日のブログは生き残った人の話です。 上野で八百屋の丁稚奉公をしていた父は開戦を知っ...