メッセージ– category –
-
「日本が好きになる!歴史授業」はどうやってできたのか?
「日本が好きになる!歴史授業」がどういうふうにできているのか?という問いに読み替えて、この授業の2本の柱について解説してみました。①相手(敵)のある歴史授業はどういうふうにできているか?②「天皇の国日本の物語」(シン・皇国史観)は戦前の皇国史... -
南北朝正閏問題に学ぶ 8 (まとめ)
あっちこっちしてしまってわかりにくかったでしょうが一応何があってどうなったかは書けたと思いますので、そいろそろまとめます。また なんで今頃南北朝正閏問題なんてやってるのか?意味が分からんというコメントをいただいています。ここでそれにも答... -
南北朝正閏問題から学ぶ 3
なかなか伝わりずらいことをやっています。「皇国史観」とか「皇国史観教育」というと、一方には、よかったしそれがなくなったから戦後教育はダメになったんだという意見があり、他方ではそれが軍国主義教育そのものであり国民を戦争に駆り立てた元凶だと... -
南北朝正閏問題から学ぶ 2
第一期・第二期ともに国定教科書「日本歴史」の執筆者は文部省の喜田貞吉、監修は三上参次帝国大学文学部助教授だった。今回はこの二人が「南北朝に軽重をつけない記述にしたのはなぜか」について書いてみたい。 国定の前の検定教科書の大半が「南朝正統論... -
南北朝正閏問題から学ぶ 1
このテーマは再論になりますが前回はまだ全体像がよく呑み込めていなかったのでもう一度やってみます。千葉功『南北朝正閏問題 歴史をめぐる明治末の政争』(筑摩選書)という実証的な研究が出たおかげでいろんなことが解けてきました。山県有朋はほとんど... -
歴史学は神武天皇と欠史八代天皇の実在を否定している
学問としての歴史学と国民を育てる歴史教育では目指すところが異なります。したがって歴史教育は歴史学の僕ではありません。しかし、だからと言って歴史学に敬意を表さないところに歴史教育もありえません。歴史学に学び続ける姿勢を大切にします。 という... -
「御前会議」の授業のこと
むかし「天皇の国日本」がやっとわかり始めていたころのことです。自分なりの授業は少しずつつくり始めていましたがまだまだでした。春野小学校の2回目の6年生(1997・平成9)。授業にできないかなと、ポツダム宣言受諾を決めた御前会議について調べていまし... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(7)まとめ
(全回の補足)小学校の教科書には出てきませんが「南北朝時代」も1時間の授業にしてあります。これは日本の歴史の中でもとても特殊な時代でした。南朝と北朝が並立し天皇が二人いた時代です。安徳天皇と後鳥羽天皇の時もそうでしたがそれはほんの一時でし... -
「天皇中心の国をどう教えるか」(6)幕府の時代
前回の話までで、日本の天皇のオリジナリティがおおよそ学べました。次に天皇に焦点が当たるのは幕末の動乱(孝明天皇)です。小中学校の教科書では明治天皇になります。 幕府の時代では歴史の表舞台は武将たちになります。歴史授業の教材としては朝廷も天... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(4)古代日本の授業
この調子で個々の授業の話をやっていくと、かえってわかりにくいようです。多くの保守的な先生方には、大化改新の発問をそれだけみると何をやってるのかなあ?と見えるようです。天皇中心の国か?実力者中心の国か?という問題だけ見たら、「日本は天皇中...