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大和心と漢心(からごころ)と近代文明
小林秀雄によれば「大和魂(やまとだましい)」の初出は紫式部の源氏物語で、「大和心(やまとごころ)」の初出は赤染衛門の和歌だという。 ともに「才(ざえ)」の反対語として用いられているそうだ。才とは大陸から来た学問・知識のことで、要するに漢字... -
「御前会議」の授業のこと
むかし「天皇の国日本」がやっとわかり始めていたころのことです。自分なりの授業は少しずつつくり始めていましたがまだまだでした。春野小学校の2回目の6年生(1997・平成9)。授業にできないかなと、ポツダム宣言受諾を決めた御前会議について調べていまし... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(7)まとめ
(全回の補足)小学校の教科書には出てきませんが「南北朝時代」も1時間の授業にしてあります。これは日本の歴史の中でもとても特殊な時代でした。南朝と北朝が並立し天皇が二人いた時代です。安徳天皇と後鳥羽天皇の時もそうでしたがそれはほんの一時でし... -
「天皇中心の国をどう教えるか」(6)幕府の時代
前回の話までで、日本の天皇のオリジナリティがおおよそ学べました。次に天皇に焦点が当たるのは幕末の動乱(孝明天皇)です。小中学校の教科書では明治天皇になります。 幕府の時代では歴史の表舞台は武将たちになります。歴史授業の教材としては朝廷も天... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(4)古代日本の授業
この調子で個々の授業の話をやっていくと、かえってわかりにくいようです。多くの保守的な先生方には、大化改新の発問をそれだけみると何をやってるのかなあ?と見えるようです。天皇中心の国か?実力者中心の国か?という問題だけ見たら、「日本は天皇中... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(3) 天皇以前「縄文・弥生」
今振り返るといくつかの授業をつないで考え方に一貫性を持たせようとしていたことがわかります。そのなかに、「天皇中心の国」を教えるという中心は同じなのですが、「いわゆる皇国史観」とは異なる考え方がありました。それぞれの意味を「いわゆる皇国史... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(2)「はじめの一歩」
歴史の授業づくりを進めながら「日本は天皇の国なんだ」と自覚できるようになったのは島小学校で実践する直前くらいでした。遅すぎてごめんなさい。具体的には「古代の国づくり」をめぐる教材研究がきっかけです。また、その前に「近代日本の国づくり」の... -
「天皇中心の国」をどう教えるか(1)「大化の改新」
敗戦によっていわゆる「皇国史観」は否定されました。昭和21年の「新日本建設に関する詔書」はこう書いています。 「朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(... -
渡邉校長の歴史授業「大化の改新と天皇中心の国づくり」
・渡邊先生のFacebookの投稿を転載させていただきます。感謝を込めて。子供たちの振り返りをぜひご覧ください。 【No.13 大化の改新と天皇中心の国づくり】 本日、夏休み前、最後の授業でした。(進度は遅いかも…) なんと、教室の後ろには齋藤武夫先生。... -
渡邉尚久先生の歴史授業 N012「実力で中国に追いつこう!」
【№12 実力でも中国に追いつこう】 (児童の振り返り) 太子は学者の研究の傍ら、遣隋使、遣唐使を送っていて、どうやったらそんなことができるんだと思った。 聖徳太子は国にも平民にもみんなに尊敬されていて、心の底から国のために働いたんだな~と思...