教材研究– category –
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南北朝正閏問題から学ぶ 4
【注】いろいろあって?ちょっと間が空いてしまいました。それと井沢元彦『逆説の日本史28(大正時代)』が夏に出ていたのに気づきそれがなんと南北朝正閏論でした。このシリーズも好きだったので参考にしようと読んでいました。写真はP9の年表を拝借しまし... -
南北朝正閏問題から学ぶ 1
このテーマは再論になりますが前回はまだ全体像がよく呑み込めていなかったのでもう一度やってみます。千葉功『南北朝正閏問題 歴史をめぐる明治末の政争』(筑摩選書)という実証的な研究が出たおかげでいろんなことが解けてきました。山県有朋はほとんど... -
生きのびし兵も傘寿や開戦日(もとじ)
地元の護国神社にお参りして、大東亜戦争の戦没者を追悼し、平和を祈念してきました。大宮公園です。式典の準備がされていて、街宣車が2台とまっていました。 でも今日のブログは生き残った人の話です。 上野で八百屋の丁稚奉公をしていた父は開戦を知っ... -
朝廷は律令制をどう取り入れたのか?
◆以下は大津徹『律令制とはなにか』(山川出版社・日本史リブレット73 2013)に学んだものです。もし価値ある内容があればそれは大津氏の学問に基づいています。しかしだいぶ自分の関心に引き寄せて読んでいるので間違いもあるかもしれません。間違いがあ... -
「国民の祝日に関する法律」について考える
明治日本は長い歴史と伝統を引き継いで祖国が「天皇の国」であることを自覚した。それを新たな国づくり(近代日本建設)のための「国民統合の物語」としてきた。それは国民の元気の素になり、近代国家を建設していくための精神的なエンジンになった。 戦後日... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」4
話があちこちしますが、もともとあんまり理論的なヒトではなく、現場で歩きながら考えるタイプ(帰納法的)です。筋道立ててまとめていくことが苦手です。文章が下手だということもありますが。 さて順序としては、まず幕末維新から明治の国づくりの授業を... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」 3
ここまで書いてきてわかっていないことが多すぎるなと感じています。あとからあとから知らないことや勉強しなければならないことが湧いてきています。が、おおっぱな話になると思いますが、とりあえずこのテーマで書いておきたいので続けることにします。... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」 2
1の最後の所で、「日本が好きになる!歴史全授業」は「日本は天皇の中心の国」という意味で、広い意味では「皇国史観」に立っているということを書きました。日本の歴史の独自性を(万世一系の)天皇にもとめる、天皇が歴史の中心の物語になっています。 ... -
われわれの先祖はどこから来たか?その他
2月からひまになってというか、進んでひまにして、本も読むがテレビで映画やドラマよく見るようになった。 「英雄たちの選択」(NHK)というのを見たら、ぼくの「日本が好きになる!歴史授業」のパクリでした(笑) かためて10本くらい見たがなかなか面白か... -
社会科教科書のなかの天皇
小中学校の社会科公民分野は日本国憲法の「素晴らしさ」を教える内容になっています。30年前は天皇を教える内容は羽毛ほどの限りなく軽い扱いでした。見出しもありませんでした。 自由主義史観研究会と新しい歴史教科書をつくる会が研究を始め、扶桑社の公...