教材研究– category –
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続・そうだ!正倉院に行こう
パンフがなくなってしまい、図録も買わなかったので、記憶がぼんやりしてきました。なので、あとは思い浮かぶことだけサラッと行きます。 ・ガラス製のおさかなくんが藍・黄・緑・深緑と4つ(写真)あってこれがとてもかわいくて、いまでもいけそうでした... -
そうだ!正倉院展に行こう
ということで第76回正倉院展に行ってきました。奈良国立博物館。 正倉院展は四日市に住んでいた時に同僚たちとドライブがてら来たことがあった。もう16年前くらいになります。そのときは行列が博物館の周りをぐるっとしていて入るまでに2時間くらいかかり... -
明治維新は「復古」をうたったこと & 復古=近代的神社の誕生
宣長は短歌の実作者として歌道の伝統や儒学・仏教思想の入った考え方に違和感を持っていた。そこに契沖や荻生徂徠の実証的な方法論に学んでその違和感に挑んだ。それが歌論や源氏物語論に結晶する。それについてはこれまで素描してきた。直接の師は賀茂真... -
前半期の本居宣長のこと(先崎彰容『本居宣長』を読んで) 2
宣長や真淵ら国学の本質は「日本を発見した」ということよりも、古代の和語で書かれた歌・物語・古事記をシナ漢字文明と一体化してしまった常識(漢意・からごころ)から解放して「読めるようにした」ことだと思う。「日本の発見」までいうとまたそこにで... -
前半期の本居宣長のこと(先崎彰容『本居宣長』を読んで )
この本は人物本居宣長の前半生を公平に描くのが目的であり、「もののあわれと日本の発見」について論じるのが直接の目的ではなかったようだ。その点ではちょっと思い違いをしていて、副題への期待が大きすぎた。読了して少し肩透かしを食らったような気分... -
からごころ(漢意)のこと
本居宣長の「からごころ(漢意)」は難しい。長谷川美千子「からごころ」は丸ごとらえよう(哲学者的)としてかえって一面しかとらえられなかったという気がする。小林秀雄『本居宣長』はすべてを宣長に語らせる姿なので感動はあるが何かがわかったという... -
南北朝正閏問題に学ぶ 8 (まとめ)
あっちこっちしてしまってわかりにくかったでしょうが一応何があってどうなったかは書けたと思いますので、そいろそろまとめます。また なんで今頃南北朝正閏問題なんてやってるのか?意味が分からんというコメントをいただいています。ここでそれにも答... -
南北朝正閏問題に学ぶ 7
一神教の教義の場合は「正統」でないものは「異端」であり排撃の対象になる。王権や統治権の場合は「正統」でなければ「簒奪」になる。易姓革命では簒奪してしまえば「正統」になる。ただし同一王朝内での「正統」の対は「傍系」または「閏位」になる。南... -
南北朝正閏問題に学ぶ 6
文科省国定教科書が南北朝を並立のかたちで記述したことへの代表的な批判は次のようなものです。 「水戸義公(光圀)以来確定したる史論にもかかわらず、国定歴史教科書は、三上、喜田両博士の意見により、ことさらに、南北朝を対立して、その正閏を定めず... -
南北朝正閏問題に学ぶ 5
後醍醐天皇の建武の中興は長くは続かなかった。足利尊氏が反旗を翻して室町幕府を建てたからだ。後醍醐天皇はこれを見て三種の神器を持ち出して吉野に入った。これが南朝と呼ばれた。尊氏は反後醍醐天皇派の皇族を担いで即位していただいき、征夷大将軍と...