齋藤武夫– Author –
齋藤武夫
昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。
【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/
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「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」8(授業づくりのなかで 4)
青年時代の聖徳太子は仏教礼賛でありチャイナの漢字文明への強い憧憬を抱いていた。 二十歳で推古天皇の皇太子・摂政になってすぐにやったのは「仏教興隆の詔」だった。掘っ立て柱建築しかなかった飛鳥や畿内に仏教伽藍が建てられていく。柱は頑丈な石の上... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」7(授業づくりのなかで 3)
縄文と弥生はまあ仕方がないとしても、「古墳時代」というのはどうなんだろう。古墳時代を箸墓古墳から始めるけれど、その前にも円墳・方墳その他の多様な古墳の時代があった。弥生の墳丘墓はどうなのか? 始まりだけじゃない。飛鳥時代だってまだ古墳の... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」6(授業づくりのなかで 2)
古墳時代 「古墳時代」で大和朝廷(王権)による日本統一を教えます。 むかしは「大和時代」でしたが古事記・日本書紀の歴史は教えないのが戦後教育の縛りになっているので、考古学名称である「古墳時代」が採用されています。「大和時代」のほうが時代の... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」5(授業づくりのなかで)
戦後の教育界では「皇国史観」は軍国主義の中心のイデオロギーとみなされてきたから、79年後のいまもそのアレルギーははなはだしい。たぶん90%以上の教師が否定的だと思います。つい最近もむかしから同志だった先生「さもすがに皇国史観はちょっと抵抗が... -
これまでのことなど (年表的)
私的な記録を含みますが、いまかかえているいろいろなテーマにかかわりがあり、「日本が好きになる!歴史全授業の出自にもふれることになるので、無意味ではないと考えて掲載します。 昭和20年に世界戦争が終わり21年から24年にかけて世界中で大量に赤ん坊... -
永田美香さんのご先祖様を辿る講座
17日は永田美香さんのご先祖さまを辿る講座に参加しました。 近所の市民の森のセミナー室でした。 前から一度必ず行きますと約束してたのでやっと果たせて一安心。 というかとても感動してもっと早くくればよかったと反省しました。 前半は自分で先祖の情... -
瀬戸プラクティカル・スクール訪問
14日火曜日は一尾茂疋さんの瀬戸プラクティカルカレッジを訪問してきました。この学校はぼくの「日本が好きになる!歴史全授業」を丸ごとカリキュラムに導入した学校です。 瀬戸さんは10年前から瀬戸ツクルスクールというオルタナティブな学校(小中にあた... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」4
話があちこちしますが、もともとあんまり理論的なヒトではなく、現場で歩きながら考えるタイプ(帰納法的)です。筋道立ててまとめていくことが苦手です。文章が下手だということもありますが。 さて順序としては、まず幕末維新から明治の国づくりの授業を... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」 3
ここまで書いてきてわかっていないことが多すぎるなと感じています。あとからあとから知らないことや勉強しなければならないことが湧いてきています。が、おおっぱな話になると思いますが、とりあえずこのテーマで書いておきたいので続けることにします。... -
「皇国史観」と「日本が好きになる!歴史授業」 2
1の最後の所で、「日本が好きになる!歴史全授業」は「日本は天皇の中心の国」という意味で、広い意味では「皇国史観」に立っているということを書きました。日本の歴史の独自性を(万世一系の)天皇にもとめる、天皇が歴史の中心の物語になっています。 ...