天皇を教える(その1)神話と建国



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「天皇が日本だ」または「日本は天皇だ」というストーリーを教えると決めてから勉強を始めたのだが、いまでもわからないことは多い。
そのころはまだ20年でひっくり返したいと思っていたので、走りながら考える状態だった。
できる範囲で記録しながら、「自由主義史観」派の立場を考えていきたい。
 
まず最初にやったのは神話の扱いだった。
平成10年の指導要領から明確にされたが、そこには「神話・伝承によって国の形成についての考え方に関心を持たせる」とある。
国の形成とは建国を含む日本の国づくりのことで、それを神話で扱うとしたら「建国神話」しかない。
そこで、国生みから神武東征・即位までの物語を必ず教えることにした。
「考え方」については神武の即位建国の詔を教えることは必須だと思った。
 
「民に利(さち)あれば、聖の行うことに妨げなどない」、言い換えると、「国民を幸せにすることが天皇の仕事である」
 
「謹んで皇位に臨み、大御宝(民)を鎮める」、すなわち「大切な人民を幸せにするために、私は謹んで天皇となる」
 
「国中(世界中)のすべてを覆い護って、一つの家族とする」
https://shinwakojiki.com/syoki-jinmu17/から引用)
 
こういう言葉を読み子供たちに教えるようになって、あるとき「これって日本の人権宣言じゃないか?」と思うようになりました(たぶんこれは倉山満の影響です)。
独立宣言(米)や人権宣言(仏)ばっかりありがたがることはない。18世紀じゃないか!こっちは紀元前?。100歩ゆずっても7世紀末の統治思想です。
 
 

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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