これも思い出深い授業です。明治維新の意味を教えるために大変効果のある授業です。
子供たちは大久保利通の立場に立って考えます。
A 賠償金7万両と英人を殺害した武士をイギリスに渡す
B 7万両は払うが仲間の武士は渡さない
C イギリスの要求は拒否する(攻めてきたら戦う)
AとBが少数派でBが多数派になる教室が多いようです。場合によってはCが多数派になります。
A いま英仏蘭のの連合軍と戦うのはまずい。日本が滅びる可能性が高い。植民地化など。
B 殺害したのfだから賠償金はやむをえない。しかし斬った武士は殿様への忠義である。武士の本分を実行して罰せられることはあってはならない。など
C 国法を破ったのは行列に乱入したイギリス人である。重犯罪者が手討ちにされるのは当然であって、賠償金も武士の引き渡しも拒否する。そもそも斬った武士は犯罪者ではない。など。
薩摩藩はCを決断して薩英戦争を受けて立ちました。
決断の理由は大久保の書簡に記されていますが、大久保の考えのほとんどは討論の中で児童生徒が考え発言してしまいます。
この事件は、薩摩藩を幕府(公武合体)から引きはがす大きなきっかけと成り、政局を長州VS薩摩+幕府から薩摩+長州VS幕府へ転換させていきました。
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