中大兄皇子(後の天智天皇)の大化の改新は 聖徳太子の「天皇中心の国」という大方針を国づくりに具体化した最初です。
ここから唐の律令制を取り入れながらも日本独自の古代国家の建設が始まりました。
唐の皇帝は天命によって正統性を得るので、天命が離れれば易姓革命によって皇帝は別の王朝に移ります。王朝は次々に入れ替わり異民族の王朝も成立します。つまり漢人が蔑視した「東夷西戎北狄南蛮」にも天命は下ります。もし秀吉の唐入りが成功していれば日本人の皇帝に天命が下りたことになります。
しかし日本は天照大神の神勅を受け継ぐ皇室の血筋が「天子」すなわち「天皇」の正統性を担保する国になりました。日本は「革命」のない国になったのです。
この国づくりのバトンは天武天皇、持統天皇と受け継がれて古代の文明国家日本が完成していきます。
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