歴史授業講座 10「大化の改新の授業」



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中大兄皇子(後の天智天皇)の大化の改新は 聖徳太子の「天皇中心の国」という大方針を国づくりに具体化した最初です。

ここから唐の律令制を取り入れながらも日本独自の古代国家の建設が始まりました。

唐の皇帝は天命によって正統性を得るので、天命が離れれば易姓革命によって皇帝は別の王朝に移ります。王朝は次々に入れ替わり異民族の王朝も成立します。つまり漢人が蔑視した「東夷西戎北狄南蛮」にも天命は下ります。もし秀吉の唐入りが成功していれば日本人の皇帝に天命が下りたことになります。

しかし日本は天照大神の神勅を受け継ぐ皇室の血筋が「天子」すなわち「天皇」の正統性を担保する国になりました。日本は「革命」のない国になったのです。

この国づくりのバトンは天武天皇、持統天皇と受け継がれて古代の文明国家日本が完成していきます。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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