2月17日(土) 下の研究会が開催されます。これは戦後日本の教育史に残る重要なセミナーになることでしょう。 その意味については後半で簡単に解説します。
日本の教育に関心のある方、戦後教育とりわけ歴史教育の問題に気づいておられる方はぜひ参加してください。
研究会はオンラインだけでなく池袋会場でも開かれます(ハイブリッド開催)。
どうぞよろしくお願いします。
下は9人の先生方と発表タイトルです。参考にしてください。
会をプロデュースしてくださったのは船橋市立船橋小学校校長の渡邉尚久先生です。先生は10年前に私の歴史授業講座を始めてくれた大恩人です。先生がいなければ私の授業実践は教育界では黙殺され続けて、いまごろは「なかったこと」になっていました。全国の若い先生方に「日本が好きになる!歴史授業」を広がっている現状もありませんでした。どうか応援してください。
さて、最後にこの研究会の戦後教育史上の意義を簡単に説明します。
これまで戦後レジームの核心が「歴史教育の誤り」だったことはくりかえし語られ、問題にされてきました。しかしそれらはすべて「口先」だけの言葉遊びで終わり、それで稼ぐ方々の飯のタネでした(もちろんそらはそれで価値があります)。
歴史教育の現実はどこにあるのでしょうか?
学校の教室です。先生方の授業です。
この現実を変えるのが「歴史教育の改革」です。これはそれについてのお喋りとはまったく違います。
実は戦後歴史教育の「現実」を「改革」した「事実」は、いまのところ次の3つしかありません。
1つは政治です。中川先生や安倍元首相が変えた「学習指導要領」と第二次安倍内閣が成し遂げた教育基本法改革です。「国を愛する心情」「日本国民としての自覚」を育てるのが日本の教育の目標になり、歴史教育の目標になりました。建国神話が教えられるようになり、「天皇への理解と敬愛の念」を育てられるようになりました。これが教育の現実を変えた第一です。
しかし、それが全国で実行されず、私ども一部の教育実践にとどまっているのはなぜでしょうか?それおころか、全国の教育委員会はこれらの法を無視し、むしろ逆のことをやっています。文科省が無視しろと指示しているからです。
2つは教科書です。平成8年(1996年)に結成された「新しい歴史教科書をつくる会」が現状よりも望ましい歴史教科書をつくり、文科省の検定に合格していることです。この教科書を採択すれば法の目標は実現される可能性が高いのですから、また、全国の教師はこの教科書の内容を教える自由を得たのですから、これも戦後教育の現実を変えました。
つくる会は以下の集会を開催します。1月28日です。ぜひこちらもご参加ください。
3つめが平成7年(1995年)に結成された自由主義史観研究会に参加した現場の教師たちの歴史授業実践です。「日本が好きになる!歴史全授業」だけでなく、安達弘先生の歴史人物学習や服部剛先生の歴史・公民・道徳の授業実践などがあります。これが教育現場の戦後レジームをこじ開けて教育の現実を改革してきました。教室や学年という小さな単位ですが、子供たちが上に書いた法の目標を達成するとどうなるのか?どう育つのかが目に見える形になったのです。
最初に紹介した今回の研究会は、この3番めの「現実を変えた事例」が若い世代に受け継がれ、広められつつあることを高らかに宣言する会になります。
・日本を愛し、先人に感謝し、日本人であることに誇りを持てるようになった子供たちを育ててきた現場の先生が9人も集まってそれぞれの提言を発表してくれます。法の目標を達成すると教師や子供たちはどうなるのかがよくわかります。
これは戦後78年間なかったことです。
画期的な機会です。
どうか歴史の生の現場に立ち会ってください!お願いします!!
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