全授業講座Season10ファイナルの最終回でした



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12月17日(日) 日本が好きになる!歴史全授業講座の本年度第9回(最終回)が終わりました。

内容は「戦後の日本」です。

1 アメリカ軍に占領された日本

有史以来わが国は初めて外国軍に7年弱もの長きにわたって支配されました。新教科「社会科」はそれを暗黒の軍国主義時代が終わって明るい平和と民主主義の日本になったぞ!教えてきたわけですが、この講座では占領期は形を変えた戦争の継続であった側面にも目を向けていただきます。米軍の戦争目的は「日本を欧米に逆らえない弱小国にする」でした。そのための主たる政策は①日本国憲法などによる武装解除の永遠化②プレスコードに基づく秘密検閲③東京裁判などのプロパガンダ④教育の支配(遅れた・封建的な日本文化-天皇・神話・神道等々に批判的であること・昭和の戦争では東京裁判の検察側の歴史を教えること 他)

2 東京裁判の授業

これは1998~99年に初めて小学校で実践した東京裁判の授業です。この日は中学校バージョンでやりました。検察側意見を読んで、それに弁護人になって反論を書いて発表し合います。小学校バージョンは検察側と弁護側の意見を両方読んで感想を書くという学習活動です。日本国民や子供たちは長い間弁護側意見を読むことは出来ませんでした。いまも日本の学校では(小学校から大学まで)弁護側の主張を学ぶことはありません。

3 独立と安全保障政策

サンフランシスコ条約と日米安全保障条約の解説。主たる学習活動は独立に際してのわが国の安全保障について、当時実際にあった4つの立場から選んで、選んだ理由を発表し合います。当時のリーダーの立場に立って考えてみます。①軍隊は持たず米軍の駐留はやめてもらう ②軍隊は持たず米軍にはそのまま駐留してもらう ③軍隊を持ち米軍にはそのまま駐留してもらう ④軍隊を持ち米軍の駐留はやめてもらう 

4 戦後日本を象徴する「北朝鮮による日本人拉致事件」

①いつどのように日本政府は北朝鮮拉致事件を知ったか、しかし国民には教えなっかったという事実の流れです。同じようにメディアが報道しなかった事実の流れ。

②どんな人がどんな時に拉致されたか 

③拉致の多くは「いきなり」ではなく長く準備されて実行されたこと。 

④看護婦を拉致するという決定・全国の協力者が候補者を選ぶ・全国の候補者から選ぶ・その人と仲良くなる・だまして(眠らせて)拉致する場所に連れていく・拉致して工作船に運ぶ 

⑤海から自由自在に上陸してくる拉致のための工作員だけでなく、背乗りして生活している工作員、朝鮮総連、金一族を崇拝している在日(普通の在日ではない)、北陽線が好きな日本人などの緊密な協力があって拉致されていたこと 

⑥日本政府は助けてくれない(長い間国民にも知らせなかった) 

⑦現場の警察官はがんばったが逮捕しても検察やもっと上の人が釈放させてしまう。日本では工作員やスパイは犯罪ではないから(法律がない) 

⑦「この授業は、みなさんが大切な人生で決して拉致されることがないようにするために行いました。今日の学びを生かして、決して北朝鮮に拉致されないでください!」

5 最後の授業「命のバトンと自分の番」(省略)このあと子供たちは「日本の歴史を学んで」という題で作文します。

10年間、たくさんの先生方や一般の社会人のみなさんや子供たちも参加して盛り上げていただきました。こんなにたくさんの皆さんに受け入れていただけるようになるとは、30年前に研究を始めたころには思いもよらないことでした。本当にありがとうございました。
ファイナルSeasonのファイナル講座の参加者数は 会場参加者17名 オンライン参加者20名、でした。特別な人もいっぱい集まってくれて有難いことでした。 

目標だった10年講座が終了しました。この講座は私が小学校と中学校で実施した授業を若い現場の先生方に伝えて、追試していただくために始めました。

これを企画し段取りをつけ現場の先生方を集めてくれたのが、現船橋市立船橋陽学校校長の渡邉尚久先生でした。それまでもセミナーはやっていましたが、学校の先生方の参加はとても酸くなかったのです。

先生がいなければ、『授業づくりJapanの 日本が好きになる!歴史全授業』(私家版)の出版もありませんでした。また18年ぶりに『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)を復刻できたのも先生のおかげでした。青林堂の編集者の方を口説いてくれました。まあ忘れちゃってることもたくさんありますが、ここに書いただけでも「日本が好きになる!歴史全授業講座」はほゞ丸ごと渡邉先生のおかげだとわかります。この講座から何か得られたみなさんはぜひ渡邉尚久(たかひさ)先生に感謝していただけたら嬉しいです。

そのほか、千葉の講座を支えてくださった先生方、さいたま市の講座を支えてくださったみなさん、そして、最後の3年間「日本が好きになる歴史授業を広める会」を結成して池袋の講座を支えてくださったみなさん、ありがとうございました。皆さんがいなければナマケモノのぼくには10年も続けるのは無理でした。本当にありがとうございました。

最後に、株式会社ランドネットの社長 榮彰博様に御礼を申し上げます。きれいで最高の設備をもつ会場を提供していただき、ハイブリッド講座がスムースに進行できたのは榮社長のおかげでした。ありがとうございました。

今後のことはどうなるかわかりませんが、とりあえず少しお休みをいただいて、ゆっくり考えてみたいと思います。
10年間、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 10年前に、お目に懸かりたかったですね。リフレッシュされて、再度の活動を祈願いたします。❗😁

  • 齋藤先生、10年の長きに渡りお疲れさまでした。
    「戦後の日本」の真相は絶対に子供達に知っておいてもらいたい事ばかりです。
    内容を拝読し、素晴らしい授業だと感じました。
    私の息子もそろそろ歴史のわかる年齢になってきましたので、齋藤先生の著書・動画・資料など活用させていただきまして、しっかりと伝えていこうと思います。
    日本の子供達の為にありがとうございました。

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