感想文(小6)「王政復古と江戸城無血開城」



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感想文集  西郷隆盛と勝海舟「西洋の応援をことわったわけ」

■・・・その時、幕府はフランスを味方につけるといううわさが入ってきた。反徳川にはイギリスがいる。イギリスを味方につけるかという討論を行った。自分はイギリスを味方につけたくなかった。日本がイギリスの下にに立つのがとてもいやだったし、植民地にはなりたくなかったからだ。・・・勝と西郷が江戸城無血開城を行ってくれて、本当にありがたかった。・・・日本が二つに分かれないでよかった。(根本駿)

■もし勝海舟が、フランスと手を組むのを取り消していなかったら、日本は戦争をして弱くなり、支配されたり、植民地にされていたかもしれないので、フランスと手を組むのを止めてよかったです。(野場麻未)

■勝海舟は、西郷隆盛に江戸にせめこまないでほしいと説得したり、フランスの応援で戦うのをやめるように幕府の人たちを説得したりして、説得力があると思った。幕府がフランスの応援をことわるのは、日本だけの問題に外国がかかわるのがいやだったのかと思った。でも、実際は、日本がフランスの下になってしまったり、日本が弱くなって植民地にされてしまうのを防ぐためだと知りました。(福田千紘)

■・・・しかし、フランスには「日本はフランスの力が無いと、戦争できないほど弱い国だったのか」と思われてしまい、フランスの植民地になってしまうこともありえないことではない。(高橋美里)

■・・・勝海舟は、戦った後のことも考えて、植民地にされないように、戦いをやめた。西郷もそれに賛成していた。自分もそれに賛成だ。・・・(阿久根敦)

■・・・このとき、幕軍にはフランスが、薩長にはイギリスがつくといった。でも、勝海舟と西郷は反対した。理由は、フランスやイギリスがいないとだめなんだとみとめているようだったからだ。これには僕も賛成だ。いい国ができるようにがんばってもらいたい。(小野寺大樹)

■・・もしこの戦争が本格的になっていたら、日本はまっぷたつに分かれて、国内戦争が続いてしまうと思った。しかし、勝海舟(幕府側)は、戦争には反対だった。そして自分たちがやることは「フランスの応援をきっぱりとことわることだ!」と言った。日本が植民地になるのを防ぐためだ。勝海舟はかしこい人だと思った。(松戸利樹)

■勝海舟のすごさがわかった。勝海舟はいままでの幕府の人の中で、いちばん日本人としてのプライドがあると思う。フランスを味方につけないで、自分たちのことは自分たちで解決しようという考えがすばらしい。西郷もイギリスを味方につけなかった所がかっこいいと思った。それで、龍馬の時と同じように、戦争をしないで解決したところがすばらしいと思った。(高岡あずさ)

■西郷隆盛と勝海舟が同じ藩の人だったら、日本はもっと早く西洋と対等な国としてやっていたのかなあと思った。フランスは幕府(徳川)の応援をして、日本の上に立とうとしたのかもしれないが、イギリスは薩長と仲よくなったのに同じような考え方をしていたのに、びっくりした。

■勝海舟と西郷隆盛は、二人とも日本が日本であるようにとがんばったんだなあと思った。でも、話し合っただけで、戦いがなくなったのは、勝海舟と西郷隆盛の二人じゃないとありえないんじゃないかと思った。(山中裕子)

■・・・西郷さんはえらいと思った。あいてのほうがもしかしたらフランスと組むかもしれないのに、自分たちはイギリスと組まなかった。勝海舟もフランスと組まなかった。人数が多いから、もっとふえればぜったいに勝てるのに、手を組まなかった。そして江戸無血開城で、だれも血を流さずに終わった。・・・(大野雅子)

■・・・もし植民地になっていたら、私たちはいなかったかもしれない。いたとしても、今のように豊かではないのはかくじつだと思った。(増見幸恵)

■・・・今日の問題で、西郷さんはどうすべきかで、私はBの「イギリスの応援はたのまない」だと思いました。理由は、なんか自力でやるって感じの人だからです。今日は理由がつけられてよかったです。(利根川弥生)

●授業の中心のテーマを少しでもとらえていたのは、上の人たちでした。私の教え方が不十分だったためです。反省! だから、少しだけ、下に解説してみます。

●前にあった、佐伯さんのように「もし」の話をしてみましょう。
もし幕府にフランスが応援し、薩長にイギリスが応援して、本気で戦ったら、おそらく日本人どうしの血みどろの戦いが何年も、あるいは何十年も続いていたことでしょう。
 戦いが続けば、それは、しだいに幕府や薩長よりもあっとうてきに強い軍事力を持った西洋どうしの戦争になっていくことでしょう。
たんなる応援ではなく、いずれはイギリス対フランスの戦争が日本の上で行われることでしょう。それは、世界で一、二を争う強国どうしの戦いです。
そうなったら、たとえどちらが勝っても、日本の力は弱まり、すぐれた日本の人物の多くがは死んでいくでしょう。幕府側が勝っても、それは幕府が勝ったのではなくフランスが勝ったことになります。薩長が勝っても、それはイギリスが勝ったことになるのです。
そのときはもう、日本は日本人の国ではなくなっていたでしょう。たんにボランティアで応援する国はないのです。

●インドがまさにその通りになりました。
イギリス対フランスの戦争が起きて、勝ったイギリスがインドを植民地にしてしまったからです。勝海舟も、徳川慶喜も、西郷隆盛も、それをさけるために西洋の応援をことわり、戦いをやめたのです。
この三人の人物が、西洋のわなにはまらずに、「幕府のためでもない、薩長のためでもない、日本のためだ!」と考えてくれたおかげで助かったことに、私は感動します。
山中さんの、「日本が日本であるようにがんばった」という言葉が、とてもとても心に残りました。


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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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