大宮第三公園日記 4(7.29)



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夏の周回路は炎天下なので森の中を歩くのですが🚶このところ草が激しく繁茂して歩きにくくなっていました。ところが今朝はこのとおり。管理の皆さんが一斉に草刈りをしてくれました。ありがとうございました。

日本の律令には君主たる天皇の地位に関して具体的な記述はありません。もちろん神祇令の践祚の記述や公式令の詔の書式の規定など、天皇の行為に関わる記述はありそれで足りていると言えないことはありません。が大日本帝国憲法の第一条みたいなものがほしいなぁという気持ちがありこの点が長い間疑問でした。

唐の律令は皇帝が絶対君主になっていてあらゆる法を超越しています。絶対的な専制君主です。それは皇帝が天帝の命を受けて世界を支配しているからです。この天帝信仰とそれをめぐる儀礼の秩序が唐の律令のベースになっているのですね。これが易姓革命を可能にし正統化する世界観でもある。

しかし、わが国がこの天帝信仰をそのまま入れることは出来ませんでした。すでに大和朝廷を各地の豪族が支持する統一国家があり、氏姓制度という慣習法があり、大王(おおきみ)を正統とする神話と儀礼があったからです。なるほどですね。

天智ー天武ー持統の時代のリーダーたちは律令を文明ととらえて積極的に導入を図りましたが、天帝-皇帝システムと天皇システムは文明の前に等価であるという自信があったのだと思います。これは残さなければいけない!つまり天皇を君主とする大和の不文憲法がまずあって、その下に大宝律令が編纂されたのだとわかります。だから天皇についての具体的な記述は必要なかったのです。

間違いかもしれませんがこの認識は大いなる発見でした。みなさんには当たり前のことかもしれませんが。 

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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