*これは、いま進めている安保条約の授業づくりのための読書メモです。
1 戦争に負けた
①占領軍は日本を「無責任な軍国主義」として武装解除し、旧リーダーを公職追放し、
憲法9条を押しつけて、軍備も交戦権も奪った。
②吉田茂は早く講和条約を結んで占領状態を終わらせたかった。
③冷戦が始まり、朝鮮戦争が起き、「無責任な軍国主義」はソ連になった。アメリカはそ の一部としての日本を守らざるをえなくなった。
④憲法改正・再軍備・講和のトリプルチャンスが来た。
⑤安全保障について吉田の選択肢は限られていたかもしれない。しかし、吉田はなぜかマッカーサーに従った。
A マッカーサー:日本は東洋のスイスであれ(再軍備させない)。
B ダレス:日本はただちに再軍備して少しでも自国の防衛に責任を持て。
あなたが内閣の一員だったらどちらを選びますか? 理由も書きなさい。
1949年3月 マッカーサー演説
・日本は東洋のスイスたれ。アメリカは日本を同盟国として利用する考えはない。
1950年1月 マッカーサー演説(自衛権のみ承認))
「日本の戦争放棄を幻想だと笑うものもいるが、これに惑わされてはいけない。これは日本の発意によるものであり、最高の倫理的理想に基づくものである。これ以上本質的に健全で実際的な憲法条項はありえない。もちろんどう理屈を付けてみても、それは挑発なき攻撃に対する固有の自衛権を完全に否定すると解釈することはできないが、これ(9条)こそ剣を持って敗れた国民が、剣に訴えない国際的道徳と正義の最後の勝利への信頼をうたいあげたものである。」
1950年1月 吉田演説(はじめて自衛権の憲法解釈を変更した)
・戦争放棄の趣旨に徹することは、けっして自衛権の放棄を意味するものではない。
ところで「自衛権」とは、何を守ることでしょうか? ( )にあてはまる語句をを書きましょう
自衛隊法(自衛隊の任務)
第三条 自衛隊は、我が国の平和と( )を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公 共の秩序の維持に当たるものとする。
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