小中学校の保護者の皆さんと歴史を教える先生方へ



日本史ランキング
クリックお願いします!別ウィンドウが開きます


小学校で教えているときはそれほど見えていませんでしたが、中学校で歴史を教えるようになってわかったことがあります。 


 生徒の感想文でみなさんにわかってほしかったことの第一はこれでした。

 それはほとんどの中学の新入生が「日本は悪い国」「悪いことをした国」だと思い、それを恥ずかしいことだと思っていたということです。 

 学力の高い生徒ほどそれをしっかり受け止めてしまっています。 

 小学校や塾でふつうに教科書をもとに学べばみなそうなるということです。 

 また、これらの生徒が満州事変以後の歴史を日本人の視点から学ぶと、ほんとうに嬉しそうに、ほっとしたやわらかい表情に変わります。

 それまでは、列の後ろに座ってノートも取らなかったような(頭のいい)問題児が(この子は職員室で様々な教科の教師が話題にしとんでもないやつと罵られていましたが)、ある日いきなり教卓の真ん前に座って真剣にノートを取り始めることもありました。

 とにかく、日本は「悪くない」「悪いところはあったかも知れないが、それは敵国も同じだ」「いや正しかったところがたくさんある」ということがわかると、だんだんいい顔になってきます(教師バカもあるけれど)。

 やっぱり自分の国が悪者だなんて、少年少女にとってはまことに悲しくつらいことなのです。 

あなた方の先祖たちは悪人かキチガイだと言われているわけですからね。

 あなたがたはその息子と娘だと言われているわけですからね。 

 そりゃあ自信も無くなるし、意欲も湧きませんよ。 

 自分の国がいい国だとわかれば、気持ちが晴れ晴れするし、国に誇りが持てます。 

 国を誇りに思えれば、自信も湧いてきますし、意欲も湧いてきます。 

これが教育に最も必要な自己肯定感(セルフ・エステーム)を生み出すのです。 

 いま全国で行われている歴史教育は、どんなにいい先生が教えても、子供の柔らかい心をヤスリをかけ続けるのといっしょだとさえ思います。

 全国の教室で子供たちの見えない血が流され続けているのです。

 これを一刻も早く救わなければなりません。 

 私はもう待てないところまできているような気がします。 

 これが日本を取り戻す原点ではないでしょうか。
生徒達の文章を読み返しながら、自分に何ができのだろうかと、せきたてられるような気持ちになりました。


  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

コメント

コメントする

目次