2年生に「ロシア革命と第一次世界大戦の終結」を教えました。
自由社の教科書は第一次世界大戦に3小単元を費やしてたいへん重視しています。日本の運命の分岐点だったからです。
今日はその2時間目、1時間たっぷりロシア革命を扱いました。
1 共産主義が当時の資本主義国家の欠陥を見事に突いたこと。
2 帝国主義国家を暴力で打倒し、労働者農民による自由で平等な社会をつくろうという高い理想主義を掲げ、世界中のエリート達を魅了したこと。
3 1917年11月、ドイツのスパイとして送り込まれたレーニンが暴力革命によってロシア帝国を倒し、ドイツと単独講和を結んだこと。
4 共産主義革命の現実は「ニコライ2世一家の皆殺し、資本家や地主たちを皆殺し、共産主義に反対する国民は死刑または強制収容所送りにし、共産党エリートの独裁国家(ソビエト連邦)になったこと。
以上を資料を元に理解させてから、「当時の日本国民はロシア革命と共産主義にどんな態度を取ったでしょうか? と問いました。
結果はこうでした。
賛成した(3名)、反対した(25名)、どちらにも決められなかった者(6名)でした。
賛成側・・・それまで農民だったのが無一物の労働者になり、労働条件は最悪で、一部の金持ちだけが喜んでるような国は最悪だ。
反対側・・・日本は立憲君主制だから議会で決めるべき。暴力革命は良くない。
天皇中心の国にはふさわしくない。長い伝統が失われる。平等な国と言っても、結局独裁国家になり、反対したら殺される。
5 ソ連はコミンテルン(国際共産主義運動)をつくり、世界中のエリートをスパイや工作員として教育し、各国に送り込んだ。その結果世界中の国に共産党がつくられ、革命運動が進められたこと。
6 日本では、国民のほとんはみなさんが発表した理由で共産主義者を「赤(アカ)」と呼んで嫌ったが、エリートの多く(学者・学生・官僚・教師・軍人)はみなさんが発表してくれた理由で共産主義に共鳴していたこと。
7 1918年、英仏米日はシベリアに兵を送り、ロシア革命をつぶすための干渉 戦争を行ったこと。尼港事件で共産主義ゲリラによって日本人が3000人殺害されるなどしたため、日本は兵を引くことが送れたこと。
時間が無くなり、対戦の終結については次の時間に回すことにしました。
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