自由主義史観研究会の授業づくりプロジェクト定例会に参加しました。
そこで初めて知ったことです。
以下、長谷川毅『暗闘-スターリン・トルーマンと日本降伏』(中央公論社2006)から引用します。
「ポツダム宣言は意図的に外交文書としてではなく、プロパガンダの手段として、日本政府に対してではなく、直接に日本国民にたいして発表された。したがって、日本政府は短波放送からポツダム宣言の内容を知ったのであり、(トルーマンが回顧録にウソを書いているように)スイス政府からもスウエーデン政府からも、外交文書としてこれを手渡されたのではなかった。」
しかも、「ポツダム宣言の正文は存在しない。署名もオリジナルな署名ではなく、トルーマンがチャーチルと蒋介石の代筆をしている」のです。
短波放送で流されたプロパガンダに正式に回答する政府はありえません。
だから日本政府は非公式に「ノーコメント」と発表したのです。
トルーマンは8月6日広島に原爆を投下しました。
トルーマンは回顧録にこう書いています。
「7月26日の最後通牒がポツダムから出されたのは、日本人を完全な破壊から救うためであった。彼らの指導者はこの最後通牒をただちに拒否した。」
これもウソです。
日本政府は「拒否」などしていません。
非公式なラジオ放送にコメントできなかっただけなのです。
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