4月から自由社の新しい歴史教科書!茨城県常陸大宮市の中学生



日本史ランキング
クリックお願いします!別ウィンドウが開きます

公立中学校の採択は2009年横浜以来15年ぶりです。
日本が好きになる!歴史授業研究会と日本が好きになる!歴史授業を広める会は、これを記念して、4月13日(日)に常陸大宮市文化センターで「日本が好きになる!歴史授業セミナー」を開催します。
できれば中学校の先生が受講してくれるといいなと思ってはいますが、常陸大宮市や自由社・つくる会とは独立した取り組みです。
研究会代表である斎藤が、この採択が嬉しかったので勝手に開催を計画しました。会場は押さえたのでこれから現地の先生方に宣伝していきます。
先生方の研修になればと、参加費無料でやります。
30席しかないので、先生方が参加してくれることを期待して、こくチーズなどに広告は出しません。
茨城県の先生がいたらぜひ連絡してください。連絡を取りたいです。

茨城 NEWS WEB
常陸大宮市 自由社の歴史教科書採択の背景は

09月09日 19時15分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20240909/movie/1070025265_20240909190042.html?movie=false

茨城県常陸大宮市の中学校で来年の春から使われる歴史教科書に、全国の公立中学校で15年ぶりに自由社の教科書が採択されました。
市の教育委員会が内容に配慮や工夫が見られるとして評価し、決定しましたが、弁護士や市民の団体は「戦争の日本の加害責任が曖昧だ」と採択のやり直しなどを求めて抗議しています。

常陸大宮市教育委員会が採択したのは「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した自由社の歴史と公民の教科書で、会社によりますと歴史教科書が採択されたのは全国の公立中学校では2009年の横浜市以来、15年ぶりです。
原則4年間使われる教科書の採択について、市教委は前回までは周辺のほかの4つの市町村と共同で行ってきましたが、教育理念に合ったものを選びたいなどとして県教育委員会に単独での採択を申し出て認められていました。
今回の歴史教科書の採択に際し、市教委はことし6月以降、7人の教員が9つの会社の教科書を調べ、7月にはその調査内容を学識経験者ら9人が確認し、7月末に教育長を含む教育委員5人が「内容に配慮や工夫が見られる」などとして全会一致で決定しました。
これについて、常陸大宮市教育委員会の小野司寿男教育長は取材に対し、「故郷のこと、茨城県、日本がどうつながっているのか丁寧に説明され、とても評価できる。ここに生まれてよかったと思えることは大事だ」と述べ、「故郷を愛し、故郷を慈しむ」などを基本理念にする市の教育大綱に合っているとしています。
一方、弁護士や市民の団体は市教委に対し「自虐史観からの脱却を唱え、太平洋戦争における日本の加害責任について曖昧な記述しかしていない。憲法に対する見方があまりにも一面的で教育基本法や学習指導要領に照らしても問題がある」と採択のやり直しなどを求めて文書で抗議しています。

常陸大宮市教育委員会の小野司寿男教育長は取材に対し、採択の理由について「章ごとに時代の特徴を考えるページがあり、意見交換など多様な課題で学んだことを構造化して表現力を育むなど工夫が見られる」と話していました。
5市町村の枠組みから単独採択に変更したことについては「育ってきた文化が違うので、地域の最大公約数としての教科書ではなく、より自分たちに即したものを選びたかった」と話しています。
そして今回の採択については市民などからの声が複数、寄せられているとして、「賛同もあれば反対もある。しかし、歴史は“これが正しい”というのはないと考えている」と述べました。
そして現場の教職員に対しては「どういう見方や考え方があり、どう理解すべきか、自分たちのためになるにはどう考えたらいいのかを学びとして展開できるよう取り組んでほしい」と話していました。

教科書問題に詳しい開智国際大学の坂井俊樹教授は、現場の教員が採択された教科書をメインとしながらも補完する資料を出し、「問い」を立てて議論するような工夫とともに、教育委員会は研修や教材提供で教員をサポートする必要があると指摘しています。
坂井教授は学習指導要領で示されるように歴史的な視点を持って広い視野に立ち、考えをまとめたり議論する授業が必要だとして、「教科書の記述の中で、なぜだろうという部分を教員が『どういう背景があるか』と問いかけて、子どもたちが調べていくと、多様な情報や見方があって悩んだり、友達と相談したりしながら育っていく。教員は教科書をメインに補完する資料を出し、見方を問いかけ、議論するなどの学びをどう作り上げるかという『授業力』が求められる」と話していました。
また、こうした授業のためには教育委員会が教員を研修や教材提供でサポートする必要があると話していました。

【経緯】
教科書の採択は公立の小中学校の場合は都道府県の教育委員会が設定する市町村からなる地区が行い、原則4年間、同じ教科書が使われます。
茨城県内で単独採択はこれまで水戸市のみで、ほかの市町村は周辺の複数の自治体でそれぞれ11の地区を構成して「共同採択」が行われてきました。
常陸大宮市も前回までは共同採択をとってきましたが、県教委に単独採択を申請し、今回から認められていました。
【検定とは】
小中学校や高校の教科書は民間の教科書会社が作り、国の検定で合格したものの中から、公立校では教育委員会が検定で合格したものの中から選ばれます。
学習指導要領が示す内容を取り上げているか、内容や表現が教科書として適切かなどが検定され、必要があれば修正を求める「検定意見」を出し最終的に合否を判定します。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

コメント

コメントする

目次