先ほどの読売新聞オンラインです。
【ニューヨーク=金子靖志】
国連安全保障理事会(15か国)は24日、ロシアのウクライナ侵略3年に合わせた会合で、米国が提案した「紛争終結」を求めた決議案を採択した。米国のほか、ロシアや中国など10か国が賛成した。同案にはロシアへの批判が盛り込まれておらず、英仏など5か国が棄権した。
決議案では、「紛争の早期終結」を明記する一方、ロシアの侵略を批判する文言や、ウクライナの領土保全を求める内容などは盛り込まれなかった。
これに先立ち開かれた国連総会(193か国)では、欧州諸国などが提出したウクライナの領土保全や露軍の即時撤退などを求めた決議案が賛成多数で採択された。米露はこの決議案に反対した。
もちろん世界の安全に責任があるのは「総会」ではなく「安全保障理事会」です。
戦争を終わらせる。そのためにはロシアの言い分を呑む。弱体化中のアメリカのトランプだが、戦争は終わらせたい。そのためには強い国(核兵器優位国)が仕切るのが現実的だ。WWⅡ戦後80年の「力による国境線の変更を認めない」という国際法を変えしかない。こうして「強い国は何かしら理由があればっそれをやっていい」という新しい国際秩序が成立しかかっているようです。
この現実を「新帝国主義」とよぶ動きがある。たしかに「帝国主義」に戻りそうになっている。「新」の定義はそれぞれいい加減だ。よくわからない。
わが国でも3年前の開戦の頃、ロシアびいきが(「保守派」といわれる勢力に)いてブイブイ言ってたなあ。
曰く、ウクライナはナチスだ、ウクライナはグローバリズム勢力(ユダヤ金融資本・ディープステイト)の手先で汚いことをやっている、ロシアが自国の安全のために起こした戦争は正しい等々。新興保守的政党などがそう主張していたっけ。「プーチンとトランプはナショナリズムで、反グローバリズムだから、我々の味方である」と言っていたっけ。
もちろんそういう見方もあるでしょうが。あんまりプーチンのプロパガンダのまんまだったので驚きました。
まあそれはいいとして、現状ではわが国はロシアやアメリカよりもウクライナに近い立場です。
「強い国(核兵器でブイブイ言える国)は何かしら理由があれば他国を攻撃してよいし、戦争に勝てば領土を奪ってもよい」「それを国連が認めます」という新ルールの下では、日本はウクライナのように生きるしかありません。しかもわが国は18歳~45歳までの国民のうち、攻められたら逃げるという人が75%、戦うという人が25%だとか。いくらプーチンを応援してもなんの甲斐もありませんでしたね。
まじめにアメリカの属国をやりながら、なんとかして富国強兵の道を歩むほかなさそうです。
問題はまだ間に合うかどうか?
間に合わなければ、プーチンに動員された北朝鮮のように、そのうちアメリカに動員される日が来ても不思議ではありません。
新帝国主義時代というのはほんとうでしょうか?
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