今年度(令和7年度)の追試報告が上がってきました



日本史ランキング
クリックお願いします!別ウィンドウが開きます

今年も(2024年度)ももうすぐ終わります。
日本が好きになる!歴史授業を追試していた学級や学校から終了したむねの報告が届き始めています。

今回掲載するのは、あるパブリックスクール(市民による市民のための学校)の生徒さん4人の最終感想文です。
この学級は4人しかいません。
会ったことありますがどの子も素敵でした。
先生はこれを「ご先祖様への手紙」という形式で書かせています。
いただいたばかりで許諾を得ていませんので、学校名も執筆した生徒さんのお名前も伏せておきます。

たぶん掲載することにはお許しが得られると思います。
先生は来年度も「日本が好きになる!歴史全授業」をやります!次は9人です!
とおっしゃっていました。倍増しているので嬉しくなっちゃいました。

どうぞお読みください。




ご先祖様たちに手紙

生きていてくださって、本当にありがとうございます。

どなたか一人でも欠けていたならば、今の私、自分はこの世に存在していなかったことでしょう。

幾多の時代を超え、ご先祖様方が懸命に生き抜き、戦い、守り続けてくださったおかげで、私は今こうして平和な日々を送ることができています。日本には、ご先祖様方が築き上げ、残してくださったものが、数えきれないほど存在しています。

歴史を学んだこの二年間で、私が最も強く感じたこと――それは「命」の尊さです。

ご先祖様方は、家族を守り、文化を築き、幾多の困難に立ち向かいながら、命をつないでくださいました。その想いと努力は、時代を超えて受け継がれ、今、私たち一人ひとりの命として脈々と生き続けています。

この尊い命を大切に育み、誇りある日本人として、次の世代へとしっかりと受け渡していきたいと思います。

ご先祖様へ、

まず初めに、2008年まで、誰一人として命を絶やすことなく、私たちに命を繋いでくださったこと、心より感謝申し上げます。私たちが今、こうして生きているのは、ご先祖様がどんな困難を乗り越え、どれほどの努力をして命を繋いでくださったからこそです。そのことを決して忘れません。ありがとうございます。

私たちが生きる現代において、過去の歴史を学び、教訓を生かすことが何より重要だと感じています。ご先祖様たちがどれだけ苦しみを乗り越え、命を繋いできたのかを思うと、私たちが今の平和を守り、大切にしていかなければならない責任を感じます。命を繋ぐために戦ってきた先祖たちの思いを引き継ぎ、平和を守るために何ができるかを日々考えていきたいと思います。

ご先祖様たちが残してくださった命、文化、そして精神を、私たちは誇りに思い、これからも大切にしていきます。その思いを忘れずに、未来へと繋げていくことが私たちの役目であると信じています。心から感謝し、今後もその恩を忘れず生きていきます。

ご先祖様へ

この授業で学んで感じたこと。全体の授業を通して日本の歴史や戦いは変革の連続でありながら常に新しい文化を築いてきたと感じました。縄文時代は狩りや採集が基本でしたが、弥生時代に稲作が広まり定住社会が生まれこの変化が今の社会の基盤を作ったと考えます。

戦いの歴史について。日本は戦国時代や大東亜戦争など多くの戦いを経験していましたが、そのたびに復興し新しい社会を築いてきたと思います。特に戦後の高度経済成長期については驚きます。

文化について、日本は昔から茶道、浮世絵、歌舞伎など独自の文化を育んできたと思います。海外の文化や宗教を受け入れない時期もありましたが、紆余曲折あり今の多様な社会ができたと思います。

歴史を振り返ると変化に適応しながら発展してきたことがよくわかります。時代ごとに何らかの困難があり、それを乗り越えて今までの日本を築き上げてきてくれた先祖の人には感謝するとともにこれからは私たちが引き継ぐ番だと感じました。今やれることとして、政治の仕組みを理解した上で18歳になったら必ず選挙に参加しようと思います。戦後の民主主義の確立などを経て、私たちは今、選挙権を持ち、自分たちの意志で社会をつくることができる。この権利は、簡単に得られたものではなく、歴史の中で多くの人々が努力して勝ち取ったものだと感じた。だからこそ、せっかく与えられた権利を無駄にせず、選挙に行って政治に参加し、自分たちの未来を考えていきたいと思う。

ご先祖様へ

ご先祖様、まず感謝を伝えさせてください。今の生活は想像もできませんが、歴史を学び、日本がどう生まれ変わったかを知れてよかったです。争いや命の危機を乗り越え、必死に生きてくれたから、今の私がいます。

日本の歴史には、向上心と独自の精神が根付いていると感じます。聖徳太子の理念、ひらがなの誕生、文化や思想の成り立ちに感動しました。他国の侵略を受けず、独立を保ち、多様性を受け入れる土壌を作ったことも素晴らしいです。

坂本龍馬のような人物や、日中・日露戦争のような出来事には、時代の背景や影響を考えさせられます。戦争を経て、世界の不条理を感じつつも、独立を勝ち取り、技術発展を遂げた日本の成長に感銘を受けました。

東京裁判や戦後の復興など、納得できない部分もあります。しかし、幾度も逆境を乗り越え、進化し続ける日本に驚嘆します。ご先祖様が繋いだ命、築いた歴史に敬意を表し、未来へ繋げていきます。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

コメント

コメントする

目次