三浦小太郎『渡辺京二論』(弦書房)



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三浦小太郎『渡辺京二論 隠れた小径を行く』読了。

前の『評伝』よりも思想を丁寧に辿った内容で深い感銘を覚えた。特に後半はちょっと込み上げてくるものがあった。
小さきものからずっと一貫していたことがしっかり伝わってきた。

渡辺京二の仕事は大学を中退して全共闘までの自分を総括し始めた頃の水俣病の闘いからずっと(ぼくの人生と)重なっていた。氏は親鸞で吉本と別れたがぼくはオウムまではついて行った。まさかの歴史授業をやることになり、逝きし世の面影やバテレンの世紀でまた重なってきた。

おこがましいが読者の思いとしてです。

氏は近代をあくまで否定して土着の共同体に寄り添ったが、ぼくはいまも近代の希望を捨てきれていない。そこが違うところだった。

間違いなく三浦小太郎さんのこれまで最高の著作です。多くの読者に届きますように!

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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