ロシア・ウクライナ戦争がこんなに続いていることに感動していた。が、そういう意見はあまり見ない。人が死に続ける戦争に感動って何?といわれるかもしれませんが、ココロは3年近くも続いているウクライナの抵抗です。
始まったときはクリミヤの時と同じでキエフはすぐに落ちてウクライナは滅びるのかなと思いました。が、コメディアンだった大統領の下でウクライナの大多数の国民は団結していったんはロシア軍を押し返し、東部は取られたが、まだ頑張っています。もう過ぐ3年。もちろん米欧の軍事支援あってのことですけれど。ぼくの感動は「国を失いたくない」という国防戦争が継続できていることについてです。しかも核の脅しの下で。
わが国の場合、自衛隊以外の国民100人のうち13人にしか国のために戦う意思がない(2020年世界数十カ国の大学・研究機関参加の「世界各国の国民価値観調査」)のでたぶんこうはなりませんね。ですからある意味うらやましいなと思ってずっと応援してきました(気持ちだけですが)。(ちなみに2000年のデータは3%でした)
もちろんバカな戦争で死にまくるより国を奪われた方がましだという思想がありうることは否定しません。が、それはちょっと違うんじゃないかなと思っています。まあ、後期高齢者の身で上記の13人のうちに入っても邪魔になるだけでしょうから、こういう発言にはまったくリアリティがありませんが。
3年以上続く戦争はなかなかないので、たぶんもうそろそろ終わらざるを得ないでしょう。
どんな結末になるかわかりませんが、ウクライナは劣勢でありロシアは領土だけでなくウクライナの国家主権そのものを認めるていないので、どんな結末になるにしろ、このままだと国際連合のたてまえだった「武力による国境線の変更は認めない」が現実として無効になることでしょう。
「何かわけがあれば軍事力で取りに行くのもあり。結果は力次第」というルールが国際社会の現実になりそうです。「核の恫喝は有効」でした。
そういうなかで、日本は国民の87%が「戦うよりは国を盗られてもよい」と考えている国として世界から認知されることになります。来年の昭和100年は日本にとって厳しい未来の幕開けになりそうです。
以下が「世界価値観調査」のデータです。
●ウクライナの祖国防衛戦争が始まってから毎年一枚ウクライナの絵描きから作品を買っています。応援の気持ちでした。旧ソ連地域ではいまもこういう具象画が主流のようです。
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