小学校にあった二宮尊徳像の盛衰がわかった(たぶん)。
ブームになったのは昭和3年(1938)でした。愛知県の石工組合と愛知県の鋳物組合が「小学校に寄贈しましょ!」キャンペーンをやったのがきっかけだそうです。意外と新しい。
これは世界でも珍しい民間によるパブリックアートでした。お上は関係なかったなんだね!しかもGHQはこれを禁止ではなく推奨していたようです。「二宮金次郎は日本のリンカーン」と言っています。
1950年代にはプチ復興ブームもありました。これは独立後のナショナリズム復興が原因ですね。忠臣蔵ブームとか道徳教育復活など。
その後1960年代から全国の小学校から消えていったのは「奇跡の経済復興」が原因だったようです。
戦前の話はけっこう不正確なものが多いのでこういう発掘がとても大事です。日本神話関連のモニュメントや施設・名所旧跡などもけっこう新しいもの(昭和)が多いようなのでこれからも注意していきたいと思います。
山田五郎さんの美術番組はけっこう好きです。
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