小山和志先生の授業(2)



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★縄文時代の終わりごろ大陸から新しい文化が入ってきます。
灌漑用水路をともなう大規模水田稲作、金属の道具(農具・祭器、武器)、戦争、国づくり、など

あなたが縄文時代の村のリーダーだったら、これらの新文化を受け入れますか?受け入れませんか?

という問題を設定する。小山先生のレポートはその授業の子供たちの意見を記録してくれています。

6・16 新しい文化を受け入れるか


〈A〉 新しい文化を受け入れ、より変化することを選ぶ
〈B〉 新しい文化は受け入れず、今までの暮らしを守る


A の児童
・何でも前に進めないと始まらないからAです。
・争いもあるかもしれないけれど、新しい文化を受け入れて発展させていきたいし、(Bだと)時代が進まないか
らです。
・狩りは危険だし、動物がとれなかったら死んでしまうから、争いは起こってしまうかもだけど、米づくりはし
たほうがいいと思いました。
・新しいことを取り入れて、ゆくゆくは村も大きくなって人も増えるから。動物などがいなくなった時にそなえ
て、米は長持ちするし、種で増やせるかもだし、新しいメニューも増やせるかもしれない。
・せっかく教えてもらえるならその知識がもったいないし、ムラが変わっていくとどんどん進化して、最終的に
とても暮らしやすいムラになっていくと思ったからです。争いが起こるかもしれないけど、それは、指導者たち
が管理したらいいと思います。
・米作りができるようになると人口が増えるので、その増えた人々で戦いの道具などを作って、みんなでおそっ
てきた人を撃退したら、その村は強いと思わせておくとおそってくる人が減ると思ったからです。
・いつかは伝わってくるはずだから、それなら早くに新しいものを取り入れたほうがいいから。

B の児童
・みんな平和を望んでいると思うし、自分も争いで犠牲者を出したくないっていう気持ちがあるから。村を発展
させたい気持ちもあるけど、何も悪くない人たちが殺されてしまうほうがいやです。
・米作りをして争いが起こったから、平和がうばわれた。米がなくても生きられるには生きられる。
・命が危険にさらされるくらいなら安心できる村のままでいたほうがいいです。お米があれば食べ物には困らな
いけれど、私だったらいつ敵がくるのか、1日中命のことや敵のことを考えながら過ごしたくないからです。
・今まで仲良くすごしていたなら、今まで通りでいいと思います。
・争いでもしかすると今の土地をうばわれてしまったり、村がなくなったりしてしまうかもしれないから。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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