渡邉尚久校長の歴史授業「日本の神話(1)」



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わが国は戦争に負けてから学校で神話を教えることを禁じていました。
小学校の歴史教育で神話を教えてもよくなったのは平成10年の学習指導要領からです。しかも「我が国の建国についての考え方に関心を持たせる」とあり、これは「建国神話をちゃんと教えましょうね!」という趣旨でした。
しかし、その後もイザナキ・イザナミからアマテラス大御神・スサノオ・オオクニヌシ・ニニギ・神武東征まで教える実践は自由主義史観研究会など少数の教師だけでした。
10年前から「日本人が神話を知らないのはおかしいね」「留学して初めて神話をアメリカ人から教わるのはおかしいよ」「ギリシャの神々を教えて天皇陛下につながる日本の神々を教えない日本の学校は病気でしょう」という健全な声が学校現場にも広がりはじめ、いまは多くの先生が建国神話を教え始めています。

でもまだまだ少数派です。学習指導要領に書かれてからも、学者やメディアや共産党や立憲民主党などが学校現場に圧をかけています。先生方の教育の自由を守るのは国民のみなさまです。地方議員のみなさまもよろしくお願いします。

そんななかで、千葉県船橋市立船橋小学校長の渡邉先生がみずから6年生の一学級に入って歴史授業を行い、神話授業の模範を示してくださいました。感謝の思いでいっぱいです。全国の心ある先生方はぜひ渡邉先生の後に続いてください。応援しています!

では、渡邉先生の投稿です。子供たちの感想文も素敵です!

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昨日、『神話が伝える建国神話』のところを授業しました。6年の若い2人、しっかりと授業を参観し、メモまでとってくれていたのですが、やはり、難しいということなので、2クラスの授業も来週月曜日にやることになりました。

さて、今回、データをアップしたのは齋藤武夫先生のシナリオをもとに新たに加えたものもあるので、私が何を加え、どのように思考したのかを見て頂くためです。齋藤先生、断りもなく、すみません。

ただ、あくまでも齋藤先生の作られた授業をベースに、岡本さんのスライドがあり、それがゆえにここまで改良できるというものです。

では、ここから児童の振り返りを少し紹介します。

(ここから)

日本の神話で、イザナキとイザナミが日本列島をお生みになられたかもしれないということを聞いて驚きました。もう一つ驚いたのことは男のイザナキも子供を産むことです。

神から今上天皇まで血が一度も途切れないのはすごいし、アマテラスやニニギノミコトなどを見て神話に興味を持ちました。次回の授業も楽しみにしてます。

元々、ギリシャ神話のことを調べていたため、日本の神話を知れたのはよかった。あまり出てこないけど、名前としても月読命は1番好き。それに夜の世界というところでキャラが立っていてすごくいいと思った。やっぱ、日本って神々しい。

神で1番印象に残っているのは天照大御神です。この中で1番覚えてみたいのが豊葦原之千秋長五百秋之瑞穂国です。そして八咫烏、意外とかっこよかったです。

日本はイザナキとイザナミが日本列島を生んだことにびっくりしました。また、天皇の血が現代の天皇までなぜとぎれていないとわかるのだろうと疑問に思いました。他にも720年の日本書紀が現代まで残っていて読めるということにもびっくりしました。

豊葦原之千秋長五百秋之瑞穂国が日本の名前でびっくりした。八咫烏は日本サッカー協会のマークになっていて、昔からなぜこの鳥は3本しか足がないのか不思議に思っていて、やっと謎がとけた。三重県へ合宿に行った時、伊勢神宮に行き、有名なのは知っていたけど、まさか天照大御神がまつられていてすごくびっくりした。

今回の授業は短く神話を学んだのに、1つ1つが難しくて大変でした。たくさんの神様が出てきてイザナキが火の神を殺してすごいなと思いました(ビックリした)今じゃ自分の子供殺しちゃダメなのに、そこまでイザナミが好きだったのかな?と思いました。天照大御神とか本当にいろいろな神様が出てきて、できそこないでってなんか意外でした。もっと神様ってちゃんとしてると思ってたのに意外です。八咫烏とかかこいいな~と思いました。天皇は国民を大切な宝物と扱ってくれるなんてやさしいなと思いました。わかりやすく、ワクワクする授業を有難うございました!!

神話はダイジェストでやっても書くことが多すぎて驚いた。全く出てこない神がこの時点でいるのも気になる。そして、神武天皇というのはもはや神の領域に入っていておもしろい。そして、3つの宝たち(三種の神器)は何か効力があるのかどうかも気になる。

今日の授業で日本の昔についてや神様の話に、もっと興味を持ちました。神様の名前はどれもとても長い名前ばかりで覚えるのはとても大変だということがわかりました。1番びっくりしたのは初代の神武天皇から1度も血が途絶えずに今の今上天皇まで続いているということです。そのことを考えると天皇は本当にすごい人なんだなと実感できました。次の火曜の授業がより楽しみになりました。

漢字の読み方が違ってもおもかげがあって誇れるようなことだと思います。他の国に負けないようなことだと思いました。八尺瓊勾玉、かっこいい!自分の勾玉にも名前をつけてクシザシノ勾玉と名付ける!

神話は日本の誕生を記しているけれど、約3百柱の神様が関係しているんだ!と驚いた。私はイザナミがたくさんの神を産んでくれたから、私たちはこうして生活できているんだなー、古事記を書いた人はどんな気持ちだったんだろう。日本人の昔のことに、もっと関心を持ちたいな!!

今日は古事記と日本書紀についてわかった。そして神話。イザナキとイザナミには本当に感謝の気持ちを持った方が良いと思う。そして、来週の話がより楽しみになった。(伊勢うどん食べたい!)

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下の資料は、渡邉先生が授業でお使いになったもので、たいへんな優れものです。またいずれ授業スライドも公開できると思います。しばらくお待ちください。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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