2月17日、日本が好きになる!歴史授業講座10周年(ファイナル)記念セミナー「追試した教師9人衆が提言する」が無事終了しました。9人の現場教師の実践報告も渡邉尚久校長の記念講演「歴史教育改革 これまでの10年、これからの10年」も素晴らしい内容で、会場の片隅でウルウルしながら聞いていた。最後に少し話をさせていただいたが、しどろもどろで何を言ったか思い出せない。
終わってから一週間もたってしまった。この1週間予定していた事は予定通りやっていたが心は空白な感じで、いまもまだ足が地についていない。切り替えるためにまずこれを書いてみることにした。報告が遅くなってしまいゴメンなさい。
渡邉校長先生と歩いてきた10年のぼんやりと思い描いていたゴールになったなと感じている。渡邊先生がぼくの授業実践を現場のそれも若手の先生方につないでくれて始まった10年だった。「日本が好きになる!歴史全授業」を学ぶ教師、考え方に共感できる教師、教師としての生き方にその考え方を取り入れる教師、さらに、全授業(全部ではなくてもある程度連続して)を追試(同じようにやってみること)する教師、と出会ってきた。それ以前の20年ではまったくそういう機会がなかったので、これはぼくにとってたいへんな事件だった。
その事件が、今回誰の目にも見える形で公開されることになった。しかも発表した全員がそれを大きな成功体験として語っていた。9人の向こうに数十人の同様の教師が見えたような感受もあった。それで、気持ちは「これはできすぎだ」「ああもうこれ以上の大きな展開はありえないだろう。これが思い描いていたゴールに違いない」というものだった。そして空白と脱力感がやって来た。
このゴールまでぼくを連れてきてくれた渡邉尚久校長先生ありがとうございました。
・講座を企画運営して歴史授業と現場教師をつないでくれた
・全授業を追試できるようにテキストをつくった
・各地のリーダー格の先生にお願いして講座を開催してくれた
・『学校で学びたい歴史』の復刻
・その他生来ナマケモノのぼくを叱咤激励し続けてくれた、などなど
また、発表してくれた9人衆のみなさん、ありがとうございました。みなさんが名前を名乗って、所属も公開して、自信を持って歴史授業の大切さを証言してくださったことは、戦後レジームにとらわれた教育界にとって画期的なことでした。まさに歴史的な出来事になりました。みなさんは日本の教育の希望の星です!感謝しかありません。
・小山和志(兵庫県加古川市立陵北小学校)「日本が『本当に』好きになる!齋藤授業実践」〜感動と感謝で子どもも教師も変わる〜
・飯塚克則(東京都大田区立矢口小学校)『日本人としての自覚の責任の芽生え〜齋藤先生実践を公立小学校で成功させるコツ〜』
・岡本裕司(船橋市立高根東小学校)「あのバトンを繋ぐのはあなた 〜語りとパワポで齋藤実践を継いでいく〜」
・渡邉育美(埼玉県越谷市立大沢北小学校)「自分事になるから大好きになる!」
・土田麻由(市川市立鶴指小学校)「『自分で決める!』国づくりへの第一歩」
・河邊昌之(印西市立牧の原小学校)「私の選択」
・植田貴弘(市原市立姉崎小学校)「教師よ!哲学を持て」
・及川直人(八街市立朝陽小学校)「斎藤実践×リーダーシップ」
・山﨑敏哉(世田谷区立山崎小学校)「ご先祖様へのあたたかい眼差し」
ここ数年の講座と2月17日セミナーの運営などに携わってくれた「日本が好きになる歴史授業を広める会」のみなさんと、株式会社ランド・ネットのみなさん、ありがとうございました。みなさんがいなければここまで歩けませんでした。めんどくさいことが苦手なぼくは皆さんがいなければ講座を続けることはできませんでした。ホントにありがとうございました。
・多田納さん、今村さん、江戸さん、永田さん、岡田さん、白戸さん、秦さん、ありがとうございました。
・榮社長、山本さん、ほかスタッフの皆さん、ありがとうございました。
最後に、参加してくださったたくさんの先生方、一般のみなさん、本当にありがというございました。またお忙しい中ご参加いただいた、藤岡信勝先生(新しい歴史教科書執筆者代表)、伊勢雅臣先生(歴史人物学習館主宰)に御礼申し上げます。会場とオンラインの参加者が、両方とも10年間で最多の新記録になりました。
渡邉先生と9人衆を中心とする教師グループは、2月17日が終わってすぐに新たなプロジェクトを立ち上げた。「公民」の授業を何とかするための実践研究だ。自由主義史観研究会の時の同志である服部剛さんの中学校の実践がこの構想の中心にある。服部先生も意欲満々なので今年一年で大きな成果を出すと期待できる。公民はある意味歴史よりも深い闇(日本国憲法と東大憲法学の解釈だけを教えこむ教科)があるのでたいへん貴重な取り組みになるはず。このブログでも応援していきたい。
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