(注)2月17日のセミナーは動画配信されることになりました。当日参加できない方も、是非参加をご検討ください。
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日本の教育についていろいろなことが論じられていますが、その多くはどういう能力を育てるか?どういう人材を育てるか?という「個人」の資質・能力についての関心で占められています。そこでは「個人」を育てるためにどうするか?という「問題」が重視されています。それらはみな、世界が変わり日本が変わったのに教育(学校)が変われていないのはダメだという問題提起です。
そこでは、下記のような外来語や横文字が飛び交い流行しています。
- EdTech ( エドテック )
- アクティブ・ラーニング
- GIGAスクール構想(ギガスクールこうそう)
- ゲーミフィケーション
- デジタル教科書
- STEAM教育(スティームきょういく)
- ICT教育(アイシーティーきょういく)
- MOOC(ムーク)
ぼく(たち)はそれに対して「歴史教育」という一見とても狭い話ばかりしています。30年前からずっと。
ぼく(たち)は日本の教育の中心の問題は78年間変わっていないと考えてきたからです。30年間どころの話ではありません。GHQとそれに賛同した教育学者・教師・教育関係者が「国民」を育てるのをやめてからずっと問題の中心は変わっていません。
教育は個人の人生に資するという視点だけで考えていてはダメだからです。「国民」を育てるという視点も重要です。
「国民」を育てられなければ立憲制度にある国家は維持できません。「国民」ではない根無し草の個人の集まりに過ぎない民主主義の国家に持続可能性はありません。
専制国家にしたいのなら「国民」はいりません。根無し草の個人の方が支配しやすいからです。
そして「国民」を育てるのは世界中どこでも「国語」と「歴史」です。わが国では「国語」は生きる上で不可避なツールなので実は傷だらけの「国語」教育でもなんとかなりました。しかし「歴史」が暗記科目になり他人事の知識でしかなければ「国民」を育てることは不可能です。
ぼく(たち)が「歴史」教育という狭い問題を提起し続けた理由です。
教育が育てる「国民」とは何でしょうか?
それは先人が継承してきた国家(日本)を「わがこと」とできる人のことです。日本を愛し日本国民であることを誇りに思える人です。それは教育によらなければ育成できません。
戦後教育にも歴史教育はあったという意見があります。ぼく(たち)はなかったと言います。「国民」を育てる歴史教育はなかったからです。
戦後教育にあったと言われる歴史教育もどきには二つの重大な欠陥がありました。
一つは国のために戦い国のために死んだ先人への敬意と感謝を否定したからです。子供たちに親達・祖父たち・曽祖父たち・玄祖父たちを敬うなと教えてきました。もう一つは「天皇中心の国」という日本の歴史の中心の事実を否定してきたからです。祖国の先人の歴史的な知恵の中心を教えないできました。
そのために子供たちは祖国への帰属感を否定され祖国にアイデンティファイできなくなりました。「国民」になれない子供を育ててきたのです。
この二点を克服した歴史教育(自我形成期の歴史全授業)を提案したのが「日本が好きになる!歴史全授業」です。それに賛同して追試をしてきた先生方が10人集合して、その授業が子供たちをどう育てたか?これからどうするか?を発表してくれます。
できるだけたくさんの参加者とこの事実を共有したいと考えています。
二点の欠陥をもつ歴史教育を推進してきた今日までの戦後教育に対して否!を言うことになるので、これまではみなさん隠れキリシタンのように授業を実施してきました。公的な場ですすんで発表することを控えてきました。それから10年たったので、次週の2月17日には、10人の教師たちが氏名と所属を公表して発言することにしました。この勇気と決断をなるべく多くの皆様に目撃していただきたいのです。どうか応援してください!
どうぞよろしくお願いします。お申し込みはこちらからどうぞ!
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