斉藤先生,ご無沙汰しております。
6年生の担任をしていた頃はオンライン学習会に参加させていただいておりましたが,
教科担任制になり社会科を指導する機会がなくなり,またここ2年間は5年生の担任を
しておりまして,なかなか参加できずにおりました。
拙い実践でしたが,先生から学んだことを生かした歴史授業について振り返ってみたい
と思います。
1 追試した学校の所在地(都道府県)
広島県 広島市
2 追試した学級数・およその児童数(小中校種別)
小学校 自分のクラスは 1クラス✖️2年間
同じ学年で一緒に追試したクラス 3クラス✖️2年間
計 8クラス(このような計算でよろしいのでしょうか?)
1クラス約34人なので272人
3 追試した際の経験年数(およそで)
経験年数 30年
4 追試してどうだったか(簡単に、詳しく、どちらも大歓迎です)
私は「ゴーマニズム宣言 戦争編」が発売され,教科書問題が世の中で大きな問題となった頃から,
いつも自分が受けてきた自虐史観に塗れた歴史授業にいつも疑問を持っていました。特に被爆地広島
で教師をしている先生方が,なんの疑問も持たずに,「原爆投下によって戦争は終結した」という
ようなことを話をされることに嫌悪感をもっていました。それもいわゆるベテランで,社会科を専門
とされている先生方が職員室で会話されているのを聞いて,いつも「それはないだろう。」と感じて
いましたが,とても口答えはできませんでした。
私が子供の頃は,ご自分が被爆者だった先生もたくさんおられ,私の父も被爆者でしたし,戦争
体験のある方がある意味肩身の狭い思いをされている,自分が戦争に行ったことを恥じるような空気
が蔓延していることは,納得のいくものではありませんでした。そして子供達が読む本や教科書が
「日本は悪いことをした」という写真やエピソードで固められているのには,もううんざりでした。
齋藤先生のご実践を知るまでは,「ゴーマニズム宣言」をよりどころに,教科書にはこのように書いて
あるけれど,,,と言いながら,自分の歴史観を伝えながら授業をしていました。下手をすると,社会科の
教師が作る自作プリントに南京大虐殺を答える問題があったり,従軍慰安婦を答えさせる問題があったり,
それらから何とか遠ざけることが使命でした。そして少なくとも「原爆の投下が戦争を終わらせてくれた」
などと,ヒロシマの子供達は言って欲しくないという思い一つで授業をしてきました。
今から4年位前?,facebookで土作先生が齋藤実践を紹介されたことをきっかけに,齋藤実践の本やデータ
を手に入れ,これこそ私がしたかった授業だと,ワクワクしながら追試させていただきました。もちろん
そのままではとても情報量が膨大なので,内容を絞りながら,実践できない内容もたくさんありましたが,
古代から続く歴史が,いつも日本を誇りに思える内容で,本当に嬉しかったです。
一番心に残っているのは,歴史の最後の授業で「日本が第二次世界大戦戦争に参戦してしまったのは,
歴史のどこで間違えたからですか?どこまでさかのぼって歴史をやり直せば,戦争に参加しなくてもすみましたか?」
という発問で考えさせた授業です。最初は韓国併合や,国際連盟脱退,真珠湾攻撃など,いくつか出てきたのですが
子供達がそれらを全て自分たちで打ち消し,「この戦争に参戦したのは避けることができなかった」という結論を
導いたことです。この授業が終わった後の振り返りにも,たくさんの気づきを書いていました。これは齋藤実践が
なければできなかっただろうと思いました。私はもともと専門は理科なのですが,子供達はいつも社会をとても
楽しみにしてくれていました。ここまで子供達を考えられるところまで引き上げてくださった齋藤実践には,感謝
しかありません。
今は高学年を担任しても,教科担任制で理科と社会を交換するため,社会を指導する機会に恵まれませんが,
社会を指導する機会が戻ってきましたら,また齋藤実践で授業をしていきたいと思っています。長々と書いてしまい
ましたが,齋藤先生,これからもどうぞお身体にお気をつけください。先生の健康とご活躍をお祈りしております。
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