高校の英語の先生が「ゴッホと浮世絵」のところを追試してくださいました。
こういうのとっても嬉しい!
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追試報告するにはほんのわずかな内容でたいへん恐縮です。
1 追試した学校の所在地(都道府県)
神奈川県
2 追試した学級数・およその児童数(小中校種別)
高校英語 1クラス40名 1時間(50分のうち20分くらい)
3 追試した際の経験年数(およそで)
12年目
4 追試してどうだったか(簡単に、詳しく、どちらも大歓迎です)
教科書の英文にたまたまゴッホがでてきましたが、ゴッホと浮世絵の深いつながりについて、まったく触れずに終わるのが心苦しく、斎藤先生の歴史授業で学んだところを補足しました。当時浮世絵がいくらで売られていたかの3択もしました。
生徒の顔つきがぜんぜんちがいます。うなづきながら聞く生徒、興味関心、知的好奇心が感じられました。
ゴッホの作品は数十億円でオークションにかけられます。現代になって世界の人がそこまで評価する美術品を残したゴッホが、いかに浮世絵に魅せられ日本人の感性をほめたたえていたか、浮世絵をつくる工程や高い技術、それが庶民に手の届く値段で日常にあったということは、美に対する意識や文化が当時の日本人は突出して優れていたのが感じられます。これはとてもすごいことだし、世界に誇れることだと思います。
世界で常識的な日本のすばらしさをあえて教えない教科書って何なんだろうと、ほとほと感じました。日本人の若者が使う教科書でゴッホを出しておいて、浮世絵に触れないなんて大失態、ゆがんでいるとさえ思います。
浮世絵とは、なぜゴッホが浮世絵を愛したのか、ゴッホの手紙、芸術とは何か、欧米と日本の感性のちがいなど、さらに深掘りして英語で発表・・・なんて授業ができたら、プレゼンの練習になり、世界と日本のちがい、日本のことを英語の視点で考える機会をつくり、進路に影響するくらいの自負心が持てるのにと思います。これから成長する若者が知りたいのは、そういうことのはずだと思うのですが。
こうした今の状況から、どうしたら自国の文化、歴史に対する意識を回復していけるのか、これからの課題を改めて感じています。
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