ちょっと寝坊をして8:00過ぎてしまったら公園はすでにテリブルな日差しでした。怯む気持ちを振り切ってなんとか3周歩きました。暑い日になりそうです。
教師になるために明星大学の通信教育を始めたのは1979年4月でした。20代の彷徨に終止符を打つためでした。大学中退の情けない若者がなんとか人生をやり直せないものかと考えて。本屋の店員になって月給をもらえるようにはなっていましたが、このままずっとこれで生きられる自信がありませんでした。
最初のきっかけは板倉聖宣(きよのぶ)著『未来の科学教育』(国土社)という新書本でした。
学校の嫌な思い出とともに教師にだけはなりたくないと思っていたはずで、なぜこの本を手に取ることになったのか思い出せません。深く感動し運命的なものを感じました。文章が明晰で教育学者にはめずらしくイデオロギーフリーな雰囲気も好感が持てました。板倉さんは仮説実験授業という画期的な科学教育方式を創造し、たくさんの教師に影響を与えました。
「授業って、こういうことだったのか!」という新しい発見でした。自分の経験とはまったく違う異世界の話でしたが、とてもリアルでした。ああこういう教育なら面白い仕事になるなあと考え、同時になぜか物理でなければぼくの三流の頭脳でもやれる仕事があるかもしれないーなどと、生来の独りよがりの思い込みに至ったのでした
先日、本の大量断捨離をやったのでスッキリした本棚ですぐに見つかりました。50数年ぶりに読み返してみたいと思います。1966年初版。この本は1978年の8刷でした。
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