日本が好きになる!歴史授業が学習塾に広がっています



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A YUMMY STUDY 伸学土台教室の藤田文美さんから届いた嬉しいレポートを紹介します。

A YUMMY STUDY 伸学土台教室における、国語の授業内で進めている歴史授業(入門編)に

ついての報告。

ねらい:     国史を学ぶことで日本に誇りを持ち、国語に対して更なる興味を引くと

                                同時に、学んだことの要約や感想を書いたり述べたりすることで要約力・

                                作文力の向上を図る。また、愛国心を基にした議論をすることで、正解の

                                ない中で自分の意見を述べる経験を積み、表現力を鍛える

教  材: 齊藤式「授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業」を基に

      時間調整を施したパワーポイントと、齋藤式歴史授業のプリント教材及び、

      授業で使うノート

対  象: E教室—小学4年生1人/5年生2人/6年生3人 中学1年生2人

      H教室—小学5年生2人/6年生2人 中学2年生2人/3年生2人

      ※小学生と中学生は別の時間帯で活動

授業時間: 約25分/週

授業内容: 学習塾で行う授業は、学習塾という営利団体の特性上、それ自体に費用がかかるため

      学校で行う授業内容のままでは通用しないという考えの元、子供達が保護者に「歴史

      を学びたい」と説得できるような、ストーリー性を重視した内容を心がけている。

授業形態: 2教室を使って、対面とオンラインで行うハイブリッド

      (令和6年度からの歴史授業では、田村浩也講師からのオンラインになる予定)

これまでの授業内容

1週目: 命のバトン

2週目: 国づくりのバトン

3週目: 縄文時代に向けて

      (予備知識のない子供たちに、今の世の中との違いを想像させる時間)

4週目: 偉大な発明=縄文土器

5週目: 縄文時代の暮らし

6週目: 弥生時代

7週目: 弥生時代から戦国時代への時代の流れ

      (子供たちの興味に焦点を当て、戦国時代に取り組むための準備)

8週目: 豊臣秀吉が生きた戦国時代とは

9週目: 戦国時代と世界情勢

10週目: 伴天連追放令(信長や秀吉が一度キリスト教を受け入れた理由は、

      過去に事例があったことが理由だと伝えて授業を締める)

11週目: 仏教伝来

12週目: 仏教を国の宗教とするか

13週目: 聖徳太子

14週目: 十七条憲法

15週目: 遣隋使

16週目: 小野妹子 

授業の手応え

最初はこちらの反応を伺いながら質問に答えていた子供達が、6月の末頃(「仏教伝来」の授業)から少しずつ、自分で考えた意見を述べるようになってきた。

それでも小学生は、「戦うぐらいなら相手の言うことを聞く」「戦争や武器を持つことは絶対に反対」などの意見が根強い反面、一部の小学生と中学生の大半は「こちらに戦争をしてはいけないというルールがあったところで、相手が武器を持って攻めて来たら、日本全体が悲惨なことになる」「武力があってこその平和」という意見が多い。

授業はE教室とH教室で行い、隔週で対面とオンラインを入れ替えているが、対面の授業はある程度盛り上がるものの、オンラインで繋がっている方は対面ほど盛り上がらない。

オンライン側にも講師(主人)はいるが、オンライン側には対面授業の熱は伝わらないとのこと。

来年度から授業をする際にもその部分は配慮していただくよう、講師と話を詰める必要がある。

感想文などをノートに書いてもらっているので、その一部の写真を貼付する。

授業の感想

小学4年生からを対象にしているため、基礎的な知識が全く入っていないことで、歴史上の人物の

行動がその時代ではいかに大変なことか、勇気と覚悟が必要なことかなどを伝えるのに苦労しています。

授業を受けた後に子供達が誰かに伝えたくなる内容を毎回心がけていますが、今のところ、歴史授業に関する保護者や外部からの反応はありません。

学習塾で学ぶ子供達は、期間途中で授業を受け始めても興味を持って取り組めるような仕組みも必要であるため、時系列で順番に歴史を伝えるよりも、それぞれの時代や、その時代を生きた人物に焦点を当てた授業編成をした方がいいかもしれないと感じ始めています。

ただ、授業での反応を見ると、子供達が日本人は特別だったこと、自分たちの先祖が今の日本を築いてきたことなどを少しずつ実感しているように思います。

また、すでに歴史を学んだ立場の私達大人にとっては、これまでに知らなかった詳細を知ることで、歴史を通して日本人の誇りや精神を学びなおす機会になるため、この授業を保護者に受けてもらいたいと感じます。

最終的には、「歴史を学んでいる子は行動がしっかりしていて、物事に取り組む際の心構えが違う」という状態を作り上げるのが目標ですが、これは、学校で授業を行う先生方とは違う視点なので、齋藤先生の目指しているものとは異なるものではないかと、少し不安です。

齋藤式歴史授業があってこその発展型なので、その部分を念頭に置いて、田村さんと新年度からの授業計画を立てていけたらと考えています。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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