第3回は「古代日本の国づくり 3」をやりました。
参加人数は23名と少し減りましたが今回もとても盛り上がりました。
小中学校の教師が13名、その他の教育関係が5名、一般が5名でした。
地域は千葉4、東京・神奈川・兵庫が各3、北海道・山形・愛知・三重・石川・和歌山・広島・宮崎が各1でした。連続参加の方が増えてきたなんとなく級友という感じがあったかいです。
プログラムと感想を書きます。
1 復習(聖徳太子の国づくりの3大方針)
・指導要領之42人の歴史人物に入らない人物として
(神話の神々のほかに)神武天皇・天智天皇・天武天皇・持統天皇・光明皇后などを取り上げる
2 授業「大化の改新」(中大兄皇子・中臣鎌足)
・聖徳太子の国づくりのバトンが受け継がれて具体化されていく物語
・地方分権(氏姓制度)から天皇中心の中央集権国家が立ち上がってくる。
・A実力者中心の国かB天皇中心の国か?ここで世界標準と日本方式の違いを自覚する
3 授業「白村江の戦いと朝鮮半島の意味」(天智天皇・天武天皇)
・小中学生に地政学的な見方を導入してみた授業(国家の安全保障の観点をもつ)
・白村江の大敗戦という国家の危機-新羅と唐が同盟をアプローチしてくる。
・A新羅と組むか?B唐と組むか?Cどちらとも組まないか?
・天智天皇は中立でひたすら国防と中央集権化を進め、天武天皇は新羅を応援しつつ一気に
律令国家を建設した。それができたのは新羅が朝鮮半島を守り抜いたからだった。
・朝鮮半島は日本と大陸を結ぶ橋。危険なものも渡ってくる。
・ここを危険な勢力が押さえたときが日本の危機になる(元寇と日露戦争)。
4 解説「古代律令国家日本の完成」(天武天皇・持統天皇)
・皇帝と対等な天皇の独立国家は当時の国際標準の文明国家になることを求められた。
・わが国の第1次文明開化(漢字文明の導入)とヤマト文化(大和言葉文明)の継承
・大仏開眼供養を文明国日本を東アジア世界に見せた国際イベントとして位置づける
5 解説「天平文化の輝き」(聖武天皇・光明皇后)
・文明国日本の目に見える姿として
①日本の仏教美術の頂点
②万葉集は何がすごいのか?
③正倉院は何がすごいのか?
次は、7月18日にほぼ同じ内容を一般向けに行います。
お申し込みはこちらから
コメント