先日、憲政史研究家の倉山満氏の『教科書では絶対に教えない偉人たちの日本史』を購入しましたが、この本の「はじめに」から少し引用させていただきます。
(引用開始)
本書は、「こんな歴史教科書で習いたかった」と思っていただけるように書きました。いわば、「日本人のための、理想の歴史教科書」です。「自分の国の本当の歴史を学びたい」「でも、どの本から読んだら良いかわからない」と思う人のために書きました。
では、理想の歴史教科書とは、どんな教科書でしょうか。あらゆる教育には段階があります。小学生や中学生に対して、「昔の日本は悪いことばかりしたひどい国だ」と教える自虐教育は人格が歪みます。そもそも、おもしろくない。高校生に受験で使うためだけに、これでもかと知識を詰め込むけど意味がわからない。なんのために学ぶのか、習っている子供たちは誰も理解できないでしょう。
最初に学ぶべき歴史、特に国史においては、自分の国の立派な人物のことを習えば良いと思います。どこの国でも、そうしていますし、「我が国はどんな国なのか。どのようにしてでき、今に至るのか」を教えます。
(引用終わり)
倉山さんは正しい。
ところで「教科書が教えない」は私どもが1996年に出版した『教科書が教えない歴史』がたぶん初出です。
それ以来、「教科書が教えない」「教科書には出てこない」「教科書には載らない」「教科書では絶対に教えない」など類似の書名は15年後の今も健在です。
いまや倉山先生にもご愛用戴いています。
これで売れればそれでいいのですが、いまはちょっと後悔しています。
この書名が生きている限り、教科書の改善は望めないかもしれないからです。
トホホでした。
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