「日本が好きになる!歴史授業の追試+α」研究会レポートです。
この子の担任の山﨑先生は7年前に船橋ではじめて「歴史授業講座」のときから、手伝ってくれた先生です。企画した渡邉先生が黄門様だとしたら、助さん・角さんにあたるお方です。
もう7年前から熱心に追試研究をされていて、ぼくの授業の他にいろいろなアイディアを取り入れて工夫して実践しています。そのY先生の投稿を紹介します。
担任している子の卒業文集に歴史で学んだ「廃藩置県」の「武士の自己犠牲」が出てきたというのです。これも「日本が好きになる!歴史授業」の教育力の証明だと思います。
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グループのみなさま、こんにちは。山﨑です。
卒業文集に学級の子供が「廃藩置県」のことを書いていました。
斎藤先生の廃藩置県の授業が私はとても好きです。
尊敬する「人物像」に「武士」と書いていました。
女の子です。以下、子供の文集を載せます。
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私には、はっきりとした「夢」というものがありません。
みんなはマンガ家やサッカー選手など、はっきりしていてうらやましいです。
だから、二分の一成人式などで夢を発表するときには、何となくの夢を言っていました。
でも、はっきりとしてはいませんが、こんな人になれたらいいなと思う「未来像」はあります。
その「未来像」となる人たちをもとに私がなりたい人を紹介します。
ある人は、とても人をまとめる力があります。
実行委員として自分のリーダーシップを発揮しています。
授業でもよく発言をし、それがとても理論的で分かりやすいです。
説得力みたいなものがあり、みんな話をよく聞きます。
先生も一目おいていて、とてもクラスの中で活躍しています。
将来このようなリーダーシップがあれば、人から慕われて何か仕事のプロジェクトなどを成功できるのではないかと思います。
他にもいます。
別の人はクラスがうるさいと注意をします。
その注意はたまに厳しいときがあります。
でもそれは「思い」があると考えます。
「思い」は友達が良いことをしていなかったときに、友達だからこそ注意するような本当の友達同士をつなげているものだと思います。
私は大人になっても「思い」を大事にして、ときには友達を注意したり、励ましたりしたいと思います。
あと、クラスではありませんが、昔の人でもいます。
廃藩置県を行ったときの武士です。
社会で教わったのですが、とても感心しました。
藩をなくし県を置くということは、武士がなくなり政府の役人を置くということです。
ふつう仕事がなくなれば怒ると思いますが、武士は違いました。
日本のためにと「自己犠牲」の精神で廃藩置県を受け入れたのです。
国のために自分を犠牲にするということはとてもできません。
だから、私は武士をとても尊敬します。
今紹介した三人以外にもたくさんの「未来像」となる人はいます。
いつかははっきりとした「夢」をもって叶えたいと思いますが、できるまでは「未来像」を目指して、努力していきたいと思います。
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