歴史授業講座 26「生麦事件と薩英戦争』



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これも思い出深い授業です。明治維新の意味を教えるために大変効果のある授業です。
 
子供たちは大久保利通の立場に立って考えます。
 
A 賠償金7万両と英人を殺害した武士をイギリスに渡す
B 7万両は払うが仲間の武士は渡さない
C イギリスの要求は拒否する(攻めてきたら戦う)
 
AとBが少数派でBが多数派になる教室が多いようです。場合によってはCが多数派になります。
 
A いま英仏蘭のの連合軍と戦うのはまずい。日本が滅びる可能性が高い。植民地化など。
B 殺害したのfだから賠償金はやむをえない。しかし斬った武士は殿様への忠義である。武士の本分を実行して罰せられることはあってはならない。など
C 国法を破ったのは行列に乱入したイギリス人である。重犯罪者が手討ちにされるのは当然であって、賠償金も武士の引き渡しも拒否する。そもそも斬った武士は犯罪者ではない。など。
 
薩摩藩はCを決断して薩英戦争を受けて立ちました。
決断の理由は大久保の書簡に記されていますが、大久保の考えのほとんどは討論の中で児童生徒が考え発言してしまいます。
 
この事件は、薩摩藩を幕府(公武合体)から引きはがす大きなきっかけと成り、政局を長州VS薩摩+幕府から薩摩+長州VS幕府へ転換させていきました。
 

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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