33時間目 西洋とどうつきあうか?(1)秀吉vsフェリペ2世(第3章の16)



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★「日本はキリスト教徒を残酷に弾圧した」と教えている教科書は今も続いていますが、20年前、ぼくは自国の先人の歩みを一方的に否定的に教えることに強い疑問を持ちました。
★ちょうど20世紀の終わりの年(平成12年)にこの授業をつくり実践しました。当時はどこにもこんなキリシタン問題を書いた本はありませんでした!
★いまではこういう捉え方はほぼ当たり前になってきて、本もたくさん出ていて、SNSでぼくに教えを垂れてくる方もいますが、当時は一部の研究書に当たるしかなかったのです。今では何の驚きもありませんが、最初に発表した研究会でみなさんとてもビックリされていました。
自分なりによくがんばったなと思います。
★最近は逆転して、日本人が大量に奴隷として売られていたことがバテレン追放令に至った最大の理由ではないのか!奴隷売買問題をもっとメインに教えるべきだ!!という批判も受けますが、ぼくはこの授業のように日本の国づくりの基本から教えるのが正統だと考えています。
★なぜかといいますと、べつに南蛮人が日本で奴隷狩りをやってたわけではないからです。日本はアフリカの西海岸
じゃありません。南蛮船が日本人を買うらしいとなったら、すぐに売国的日本人がゾロゾロ奴隷狩りを始めて、キリシタン大名やら大商人やらが何万人という単位で日本人を南蛮船に売ったのです。
★小中学校の歴史授業ではこういう日本の暗黒面はなるべく教材にはしない。これがぼくの授業づくりの基本なので、その原因の一部としてちょっと教えるにとどめています。日本はいい国ですが、昔も今もこういうお調子者の売国奴が後を絶ちません。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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