■高杉晋作は、すごく偉大な人物だと思った。長州藩にも弱気な人が出てきたけど、晋作は自分の意見をはっきり主張した。高杉晋作は「日本」という国のために、死ぬ気でがんばってくれた。もし、高杉晋作が日本を守ろうとしてくれなかったら、日本は植民地になっていたか、弱い国に成っていたと思う。そうしたら、今の私もいなかったかもしれない。(佐伯)
★佐伯さんは「もし・・・だったら」と考える。歴史はもう起きてしまったことだと思えば、歴史には「もし」ということはない。けれど、ご先祖の立場に立てば、いくつもの別れ道があったとわかる。
Aという道を選んで今があるが、Bという道を選んでいたら、今とはちがう日本があるだろう。
そうしたら「今の私はないかもしれない」。こういう気持ちはとても大切だ。
ご先祖たちの真剣さがわかるからだ。ご先祖は、まよいながら、苦しみながら、道を選んできた。正しい答えがわかっていて、選んだのではないのだ。しかし、どうすべきかを真剣に考え、決断し、行動した人物たちが日本をつくってきたのだといえるだろう。高杉晋作だけでなく、同じように行動し、活躍した人物が、この時代にはたくさんいた。阿部正弘や、吉田松陰や、高杉晋作は、道のとちゅうで倒れてしまった。29歳という若さである。しかし、そのバトンを受けついだたくさんの人たちがいたのだ。
■高杉晋作が、24歳の時に、シャンハイに行って見たこうけいは、誰が行ってもおどろくことだと思う。しかし、あんなに思い切った奇兵隊をつくって、幕府に立ち向かうことは、誰にもできないことだと思う。
高杉晋作が、第二の聖徳太子に思えてきた。(角田)
★歴史上の人物のとらえ方がおもしろかった。が、その誰にでもできるわけではないことをやった人物が、これほどたくさん出てきた時代は、日本の歴史の中でもそんなにない。それが、この時代(江戸から明治へ)だった。
「第二の聖徳太子」という考えもすごい。聖徳太子のように、国づくりの大方針を考えた人物が、高杉以外にもたくさんいた。ここで聖徳太子を思いうかべられるのは、歴史をしっかり勉強してきたしょうこだ。
■幕府をたおそうという方針にびっくりした。幕府は何もしていないけど、たおしちゃうなんて。太子の時代から続いていた天皇中心の国が、1000年以上も続いて、この時代も続こうとしている。聖徳太子がいなければ、天皇中心というのも、なかったのかもしれない。一人一人の人物に、今こうやって幸せに過ごしていることを、心から感謝したいと思う。(高岡)
★ほとんどの人が、幕府をたおすという高杉の考えに疑問を持たない中で、高岡さんは「どうして?」という感じで見ていた。すばらしい。
実は、当時の日本では、高岡さんのように考えた武士たちのほうが多かったのだ。
国作りの方針で、高岡さんも聖徳太子を思いうかべていて、すばらしい。
最後の文は、歴史を勉強するときに、いつもわすれてはいけない気持ちだと思う。
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