特定秘密保護法を教える



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ちょっとしたすき間時間を使って時事問題を教えることがあります。
最近ではマスコミの大騒ぎの末に成立した「特定秘密保護法」を話題に。

中学生の多くは知りません。知っている生徒はいい印象を持っていませんでした。

■国の安全と秩序を守るためには、どの国にも秘密があります。
日本はスパイ天国です(北朝鮮拉致など)から、政府が国の秘密を守ろうとするのは、私たち国民の安全を守るためだと考えるのが世界各国の常識的な考え方です。

■では、どうして反対する人がいるのでしょうか?
「表現の自由、知る権利が侵される」という批判が巻き起こっているそうですが、ほんとうでしょうか?
国の秘密を知りたいのは、ふつうは敵国のスパイか、スパイに情報を売りたい悪人ではないかと思いませんか?

■では、この法律で処罰されるのはどんな場合か、法律を見てみましょう。

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秘密をもらしたり、秘密を盗んだ人への罰

■秘密を守るべき人(政治家や公務員など)がその秘密を漏らした場合は罰せられます。

■秘密を知った人が、その秘密を次のような方法で知った場合は、罰せられます。
 1.人を欺き、人に暴行を加え、または脅迫する
 2.盗み取る
 3.施設に不法に侵入する
 4.不正なアクセスで盗み取る
 5.2、3、4以外の特定秘密の保有者の管理を侵害する行為

■このような不法行為の「未遂、共謀、教唆(そそのかし)、煽動(あおってやらせる)」も罰せられます。

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■新聞やテレビが大声でさわいでいますが、この法律で困る人は誰ですか?

「日本をうらんでる国のスパイか工作員じゃね?」
「北朝鮮と関係あるかも」

■事実を知り、対立する意見を聞き、自分の頭でしっかり考える、かしこい国民になりましょう!
みんなが同じことを言ってるときは気をつけなければいけません。
とくに、権利とか平和とか誰も反対できないような正義の理由で、みんなが同じことを言い始めたら気をつけましょう。


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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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