*この授業では戊辰戦争と新政府の成立、最後に五箇条のご誓文という新政府の国づくりの大方針について学びます。
また、江戸城無血開城のエピソードを通して、内戦に外国勢力を介入させなかった西郷隆盛と勝海舟のリーダーシップを共感的に理解させます。
【ねらい】西郷隆盛と勝海舟が、敵味方の立場を超えて新しい「日本」のために決断した ことに共感できるとともに、幕府派も反幕府派も「西洋に支配されない」という 大目標は同じだったことを理解する。
1 西郷隆盛
■ビデオ映像「大政奉還→王政復古→鳥羽・伏見の戦い→官軍は江戸へ」
ビデオの内容の概略を説明する。
●板書:1986年(明治元年) 王政復古の詔→天皇中心の国にもどす
官軍(5000)対徳川軍(1万5000)の戦いが始まる。
■西郷隆盛の写真を貼り、プリント「西郷隆盛」を配り、読む。
┌───────────────────────────────────┐
│ 西郷さんはどうすべきか? │
│ A:イギリスの応援をたのむ。 B:たのまない │
└───────────────────────────────────┘
*人数分布をとり、意見を言わせる。
■答えは、あとで。
2 勝海舟
■勝海舟の写真を貼り、プリント「勝海舟」を配り、読む。
┌───────────────────────────────────┐
│ 勝海舟は、なぜフランスの応援をきっぱりと断れと言ったのでしょうか? │
│ ノートに書きなさい。 │
└───────────────────────────────────┘
*書いたものを発表させる。
●ここで、1の答え(B)を教える。
3 江戸無血開城と東京遷都
■勝は、徳川慶喜を江戸城から出し、上野の寛永寺というお寺で謹慎させた。そして、勝は、敵の大将西郷隆盛と面会した。西郷が江戸総攻撃を決めた日の、3日前だった。
■こうして、
*徳川慶喜は江戸と江戸城を新政府に渡す。
*徳川家は今の静岡県の小さな藩にひきこむが、殺したり刑罰を与えたりはしない、
などが決まり、江戸は火の海になることをまぬかれた。
勝「西郷は、おれを上座に座らせ、礼儀正しかった。勝者が敗者をむかえるおごり高ぶっ たところがなく、攻撃を自分の責任で中止すると約束した。西郷でなければ無理だっ ただろう」
勝も、西郷も、
①日本が西洋の植民地にされない、
②天皇中心の立派な国になるという目的では同じだった。
それを誰がやるべきかと考えたとき、徳川慶喜は徳川家の利益を考えずに勝の言うことを聞いたのだった。
板書:1868年4月:江戸城無血開城。
1869年3月 天皇が江戸城にうつる。
江戸は東京になり、明治政府ができた。
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