宮崎駿監督の「風立ちぬ」を見てきました。
宮崎さんはプロデューサーの鈴木さんといっしょ公開前に政治的なメッセージを出しました。反原発・GHQ憲法改正反対・憲法9条を守れ等々。
それで左巻の人たちが喜んでこれを持ち上げたという経緯があります。
私も、もうジブリはいいか・・・と思い、あまり見に行く気も来ませんでした。
でも作者のイデオロギーと作品は別だという考えもあり、結局見ることにしました(才能ある作家ならば)。
一言で言うと、よかった!です。
とりわけ婚礼の場面は涙でした。
「風立ちぬ」は傑作として残ると思います。
1 大震災から大東亜戦争までの日本人の日常をありのままに描いています。
(できている文学・映画はこれまでの日本にはほとんど無いとおもいます)
2 同じ時代の、明朗で心優しく、勇気と向上心に富み、凜として美しい大正昭和の日本人を、心を込めて描いています。
3 そして、なんといってもこの作品の肝は言葉です。いまはもうすっかり失われてしまった、彼らの話す言葉(国語)のなんと美しいことでしょうか。その美しさ には始めから終わりまで心が震えるほどです。
絵も音楽もすばらしかったが、見ながらずっと思っていたのは上の3つです。
そんなわけでみなさんにもお勧めしておきます。
コメント