昭和の戦争ノート17



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鈴木庫三の座談会での発言を引用する。
1940年11月号『新若人』掲載。


八紘一宇の精神というのは、
大王亜共栄圏の民族に皆所を得させる、
安定を与えることである。
言葉をかえていうと、
日本人の物質的水準を上げないようにして
満人なり中国人のレベルをそこまで持ってこなければならぬ。
今日の日本人は、
そういう単なる経済的資源であるとか、
あるいは英米にとってかわって、
日本が搾取的な地位に立って、
イギリスの植民地のような真似をやろうという、
けちな考えは全然ないのですからね。
そういう点をあんた方の雑誌を通じて、
どんどん中国のインテリなり青年なりに、
伝えてもらいたいと思うのですね。


鈴木は「教育の国防国家」をとなえて、
国家総力戦体勢の中で、
八面六臂の活躍をした。

彼は極貧のなかに育って、
苦学したが陸軍大学には進めず、
不公平と不平等を憎んだ、
善良なる「ファシスト」だったことがわかる。

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この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

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