昭和の戦争ノート1



日本史ランキング
クリックお願いします!別ウィンドウが開きます

日露戦争の授業で、こんな資料を使います。


日露戦争が世界に与えた衝撃

■インドネシア
「日本に向かうバルチック艦隊を見たら、もうこれで日本はおしまいだと思った。ところがこのバルチック艦隊を日本が全滅させたと聞いて、アジアを白人の支配から救ってくれるのは日本人だと感じた」 

■インド独立の父・ネルー
 日本が、最も強い西洋の国に勝てたというなら、どうしてインドにそれができないことがあろうか。長い間、インドはイギリスに対する劣等感にとらわれていた。そして思った。これからもずっと、ヨーロッパ人に支配され、それをがまんしなくてはならないのだと。
 日本の勝利は、アジアの人々にとって偉大な救いとなったのである。

■ビルマ(現ミャンマー)バー・モウ元首相
「この日本の勝利がアジア人に与えた影響は消えていない。これはすべての支配されてきたアジアの人々に、新しい夢を与える歴史的な夜明けだった。」

■中国革命の父・孫文(そんぶん)
 日本がロシアに勝った。これはアジア民族のヨーロッパ人に対する最初の勝利だった。日本の勝利は,数百年もの間西洋に支配され続けてきた全アジアに影響をおよぼした。それまで西洋に支配されるだけだったアジア民族は、たいへん喜び、そして大きな希望をもった。
 私は、日露開戦の時ヨーロッパにいた。東郷元帥の勝利がヨーロッパ中に伝わると、全ヨーロッパの人々はまるで父母を失ったかのように悲しみ残念がった。日本が勝利したことは、白色人種全体にとって不幸だと思ったのだ。
 しばらくして、私は帰国することになりスエズ運河を通った。アラブの人々は、私が黄色人種であるのを見て、たいへん喜んだ。 そして言った。
「これまで、われわれアジアの有色人種は、西洋の白色人種の圧迫を受け、苦しみ続けた。だが、このたび日本がロシアに勝ったということは、東洋民族が西洋民族にうち勝ったことになる。日本人は戦争に勝った。同じようにわれわれも勝たなければならない。だからわれわれは喜んでいるのだ。」
 日本がロシアに勝った結果、アジア民族が西洋人の支配から独立するという大きな希望を手に入れたのである。


しかし、日本は彼らの願いに応えるようには生きられませんでした。

そんな無謀なことをすれば、
すぐにつぶされていまったでしょう。

日露戦争の勝利自体が日英同盟の結果であり、
その成果が不平等条約の撤廃でした。

つまり、欧米列強に追いついて、
対等な独立を得るということは、
自ら列強(帝国主義)の一員となることを意味していたからです。

列強に追いつくということは、
すなわち世界の支配者の側に立って生きることを意味していました。

そうでなければ、独立はかなわなかったのです。

********************

今日は春初出勤でした。
疲れ切っています。

宮部みゆき『孤宿の人』を読み始めました。
いいです。

ゆっくりですが、
戸部良一『日本陸軍と中国・・・「支那通」にみる夢と蹉跌』(講談社メチエ)
を読んでいます。
シナ軍閥と陸軍(シナ通)のかかわりを具体的に教えられます。

*****************************

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

昭和24年、埼玉県生まれ。昭和59年、大宮市の小学校教員に採用される。大宮教育サークルを設立し、『授業づくりネットワーク』創刊に参画。冷戦崩壊後、義務教育の教育内容に強い疑問を抱き、平成7年自由主義史観研究会(藤岡信勝代表)の創立に参画。以後、20余年間小中学校の教員として、「日本が好きになる歴史授業」を実践研究してきた。
現在は授業づくり JAPAN さいたま代表として、ブログや SNS で運動を進め、各地で、またオンラインで「日本が好きになる!歴史授業講座」を開催している。
著書に『新装版 学校で学びたい歴史』(青林堂)『授業づくりJAPANの日本が好きになる!歴史全授業』(私家版) 他、共著に「教科書が教えない歴史」(産経新聞社) 他がある。

【ブログ】
齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業
https://www.saitotakeo.com/

コメント

コメントする

目次